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短所に悩むことをやめられた理由。

2018.08.04 22歳

自分の長所をみつけるためには、勇気が必要だ。なぜなら長所と短所は紙一重で、人と違うということに気づいたとき、それをポジティブに捉えられるかどうかの違いに過ぎないから。

短所を含めた自分をどのように受け入れていくか。それが今回のテーマ。

【自分の短所を認める】

自分の世界に引きこもりがち。そのせいで子どもの頃に書いた恥の、それはそれは多いこと。学校の授業では何度でもやらかしました。

僕がどんな子どもだったかをわかりやすく説明すると、上の空で明後日の方向を眺めていると先生に「続きから読んでください」なんて言われて「すみません、聞いてませんでした」とみんなの前で恥をかく系だった。

とにかくボーッとしがちで、人の話を聞くのが大がつくほど苦手。大学生になっても講義を最後まで聞いていることが苦痛で、よく早退した。

そんな「短所」を抱えた僕が、ふと自分の能力に驚いたことがある。

【短所が長所に生まれ変わる】

それは家から学校までの道のりを歩いて通学していた時のこと。だいたい10分くらいはかかる距離だったのに、いつの間にか学校に着いていた。

「今日も眠いな」なんて思いながら、昨晩観た夢の内容を必死で思い出す朝。出発する用意をして、家のドアを開けたところまでの記憶はあるのだけど、それから先の記憶が皆無。気づいた時には学校にいた。

「我に帰る」という表現があるように、人は考え込むと周囲の雑音が聞こえなくなることがある。

たぶん僕だけけではなく、これはわりと多くの人が経験することだ。ただ僕の場合はその頻度が多く、その度によく車に轢かれず無事に到着できたものだと胸を撫で下ろしていた。

【長所を育てる方法】

考えるというか、物思いに耽る。このことに関してはたぶん、生まれた時から誰にも負けてない。いつの頃からか僕は、意識的に自分の意識のなかに閉じこもることもできるようになった。

たとえば今僕は漁村に暮しているから、海を眺めているとする。波の音を聞きながら、記事の内容を考える。

「これはこうだな、あれはこうだな」

なんて思考がまわりはじめると、あっという間に時間が過ぎていく。

考える時間を意識的に自分で用意して、その時間を使って「考えたいこと」を考える。そんな風に僕は、考えごとをする能力を磨いた。

どこかの誰かが「スマホのせいで、現代人は考えなくなった」と言った。

たしかに電車でも仕事の合間でも、カップラーメンが出来上がるまでの3分間でも、ボーッとする暇があるなら現代人はスマホをいじる。

スマホさえあれば外部からいくらでも情報を仕入れることができるから、暇を持て余すということがない。

そんな社会で大切になってきたことこそ、あえて自分で考える時間を作り出すことなんじゃないかな。この能力を養うことができないと、情報過多の時代に翻弄され、いつの間にか時間が過ぎていくのだと思う。

【想像力が僕の長所だ】

僕は今、縁もゆかりもない漁村に引っ越してきて、大きな家で一人暮らしをしている。もちろん「会社員」なので出勤中は人間の集団で過ごしますが、帰ったら基本一人になる。「つまんないでしょ」と周りからよく言われる。

そんなことないですよ。

僕は「考える」ことによって、自分の時間をいくらでも消費することができる。考える作業はできるだけ家の外で、たとえば堤防の上だったり、波の音が聞こえる海の近くに行って、時々考える材料を補給するために本を読んだり、散歩に赴いたりしながら。

そして考えたことを、言葉にする。考えるのが好きな僕が選択した表現方法。人によってそれは音楽だったり映像だったりするのだろうけど、僕は文章で頭のなかを表現するのが最高に好きなのだ。

【短所は長所である】

日本には、教育のなかで子どもの個性を消す文化がある。

「あなたはこんなにも国語が得意なのね」ではなく、「あなたはこんなにも算数ができないのね」になる。

長所を伸ばすために国語を勉強するのではなく、人と同じくらいできるようになることを目標にして、苦手科目を集中的に勉強する。結果として「できる」をさらに伸ばすこともできず、苦手科目を克服して全体的にまんべんなくできる子どもが育っていく。

もちろん欠点を克服することは社会生活に適合するために必要だけど、短所に目を向けられて育つより自分の良いところに気づかせてもらう方に僕は価値を感じる。

僕が言いたいことは、短所が多い人は同じくらい長所だって多いってこと。

そして短所だと思っていたことは、使いどころによっては長所に生まれ変わるということ。僕が「考える力」を長所に変えたように。

もし「できないこと」で深く悩んでいるのなら、自分が「できること」に目を向けてみてほしい。なんにもできない人なんて、いない。

だから、深く悩まないこと。

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