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🔰サックス奮闘記 その4

写真は牛小屋を購入して、片付けが終わったところです。賞味期限が昭和の日付の大量のジュースや、焚きつけに使う枝など、ものすごい量のゴミを片付けました。この室内が家になるとどうなるのか・・・次回に載せますね!



〜高校2年初夏〜進路

念願のサックスも吹きながら、その先の進路の事も考えるようになりました。やはりサックスプレイヤーになりたい夢は持っていました。

有名なプレイヤーの経歴を調べると、○○大学ジャズ研卒 というのが圧倒的多数。しかも東京の有名大学。よし、この流れで行こうと、とにかく勉強しました。が、いくら頑張っても一向に成績は上がりません。諦めずに頑張り、猛勉強の末叩き出した最高記録が、360人中、260位。天下の太田高校。攻略は困難を極めました。

過去の太田高校の学生の、学力テストの順位と、進学大学が一覧になった本があり(実名は伏せてありました)、調べると、少なくとも200位以下の人の進学先は、聞いたことも無い大学ばかりでした。
そんな中300位以下のコーナーに目が止まります。東京芸大国立音大武蔵野美大…そうかその手があったのか。

吹奏楽部の先輩に国立音大に行っている人が居たり、音大を目指している後輩も居たりしたので、すぐに情報収集は出来ました。音大受験は専攻楽器の試験の他に、ピアノ、聴音、新曲視唱、楽典、一般科目があるとの事。

一般科目は…普通の大学受験と比べると、かなり簡単との事、先ずは一安心。

専攻楽器サックスは…とにかく死ぬ気で練習すればいけるかな。(浪人も覚悟でした)

ピアノは…同じく、とにかく死ぬ気で練習するしか無い。

聴音(演奏を聴いてその場で譜面にする試験)…解らない(無理かも)

新曲視唱(渡された譜面をその場で歌う試験)…解らない(無理かも)

楽典(音楽記号等の基本知識)…頑張れば大丈夫やろ。

聴音と新曲視唱が問題でした。頑張ってどの位出来るようになるかも全く分かりません。

各音大の試験内容を改めて見てみると…

ほとんどの音大にこの2つの試験がある中、なんと、国立音大には聴音の試験が無いではありませんか。

もうここしかない!!

そもそも、サックスプレイヤーになりたいわけですし、音大でクラシックをしっかり勉強してから、ジャズやポップスをやるのは、高校生ながらもの凄く良い事のように思えました。
浪人してでも行く価値はあると。

そんなこと言いながらじつは学力不足聴音の試験が無いという、安直な理由による国立音大受験。果たして両親を説得出来るでしょうか。

学費は高いし、浪人覚悟の上の受験。最後の難問が待っていました。


伊澤隆嗣オフィシャルサイト http://izawasax.com/

YouTube 田舎暮らしサックスプレーヤー伊澤隆嗣 



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