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入りのいい周波数のFMはダサい

入りのいい周波数のFMはダサい。そう思ったことはないだろうか。

NHKFMの話をしたい思う。

NHKFMのいいところは2つある。
1つは入りがいいこと。新聞に書いてある周波数に合わせればまず雑音が入ることはない。私は東海〜関東地方しか経験していないが、きっと日本全国そうだと思う。そうだよな?なんとなく周波数を探っているといきなりクリアに入るのはだいたいNHK。他局に当たりまたザッピングを進めまたNHKに当たる。何度でも当たる。アンテナを伸ばすまでもないのだ。
2つ目はBGMがないこと。喋る時はただ人が喋っている。これがとても良い。
3つ目は曲はフルで、曲紹介の声を被せず頭から終わりまでかけること。
4つ目は『ラジオマンジャック』や『青春アドベンチャー』のように音声コントや文芸のエンターテイメントを高いクオリティで長くやっていて、しかもおもしろいところ。伊集院さんのラジオやオードリーのオールナイトニッポンでもお馴染みの藤井青銅さんの名前が『青春〜』で読み上げられてて(スタッフロール的に読み上げるのだ)エッと思った。
5つ目は『ラジオ深夜便』。20代前半には深夜便があるから越えられた夜がたくさんあった。課題や卒制やコンペ、とにかく徹夜で制作する時に深夜便は時間を感じさせず喋っていてくれた。もちろん爆音で音楽を流したりもしたが、何かを創作するほとんどの人がそうだと思うが、最初だけ景気付けに音楽はかけるけど、没入完了すると音が切れたのにも気付かずずっと無音の中で制作していたりする。そんな無音の夜中に、深夜便はBGMもなく喋っていてくれる。たまに曲もかかる。距離感がちょうど良い善き隣人のようだった。
6つ目はNHKのテレビ同様再放送が組み込まれたプログラムなこと。水曜の午前中からおじさまたちがキャッキャウフフしてる『THE ALFEEの終わらない夢』の本放送どうやら夜やってるらしいが、私は朝の番組として楽しんでいた(※2023年4月現在再放送は夕方みたいです)。我々が各自調べてradikoのタイムフリーでやることを勝手にしてくれるのだ。「そんでこいつは骨董屋に行っちゃってさ」「なんだよ櫻井なんかさー」。終わらない夢、止まらないフレンドシップ。

さて2つじゃなくて6つ出ちゃったわね。多分もう1日考えたらあと4つは出せるわよ。

あ、そうそう、祝日に一日中やる『今日は一日◯◯三昧』は最高ですよね。CMという概念がないからニュース以外ぶっ続けでテーマに浸れる。そしてトークもゲストも興味深い。好きなテーマの時は一日中聴いて掃除したり散歩したりする。

7つ出たけどどうします?これ20個ぐらいあるんじゃない?無限?

全国放送というのもNHKだけの特権ですね。全国のニュースのあと各地のニュースに切り替わるのはテレビと同じ。「NHKFM 周波数」で調べると各都道府県の中のさらに地域ごとに細かく周波数が割り当てられているのが分かる。たとえば島根県でも15の周波数がある。島もあるしな。いやちょっと待て海のない岐阜でも10あるぞ。そりゃ入りがいいわけだ。

思い出し次第なんぼでも話させてほしいが一旦ここで。
以上、ラジオ好きトークでなぜかあまり言及されない、でも確かなカラーのNHKFMについてでした。言わないだけでみんな好きだよな。

撮影で使ったミントをもらってきた。伸びてる。いいぞ。

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