日本映画の未来は明るいかも(2)

数年前、 映画『パシフィック・リム』を見て間もなく、ギレルモ・デル・トロ監督が語るオーディオコメンタリーを見ました。

オープニングのシーケンスを見ながら、監督が何を考えていたか・何を狙っていたかを語っていて、大変感心したものでした。映画監督ってのは、頭の中で思い描いた映像について、意図・狙いを言葉にして、スタッフに指示しているのだなあ、と思ったのです。プロの映画監督のオーディオコメンタリーは、映画監督志望の人にとって、すごく勉強になるんじゃないでしょうか。

先日、『シン・ウルトラマン』鑑賞後の勢いで、『デザインワークス』という冊子を買いました。これにも同じように感心しました。怪獣(禍威獣)、外星人、様々な小道具まで、デザインのコンセプトやラフ、試作品の数々が掲載されているのです。「なぜ最終案になったか」だけでなく、試行錯誤が示されているのが素晴らしい。

監督によるオーディオコメンタリーと同様に、こういう仕事の背景を知ることができる資料が豊富に得られるようになって、モノづくりをしたい人・映画作りをしたい人がどんどん育ってくるんじゃないかと思うのです。

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