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「『問う力』が最強の思考ツールである」マガジン

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本マガジンの内容が書籍化決定! 「『問う力』が最強の思考ツールである」(フォレスト出版)として2020年8月9日発売です。 「問いづくりの教科書(仮)マガジン」として行った出版企…
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noteが書籍になります!

「問う力」とは、何か課題にぶつかったときに、その本質を見極めて解決策を引き出せる可能性が高まるスキルです。 コロナ禍の中では、新しい生活様式が求められています。そこでは、私たちは何をどのように選択し、変えていかなければならないのでしょう? ”正解のない問題”があふれかえる世の中になってしまいました。 そこで必要となるのは「答え」ではなく「問い」なのです。 問いをつくることは、ファシリテーターや教員に限らず、誰しもにとって不確実性の高い現代を生き抜くために必要な力といえ

知らない情報を得るための問いを考える

普通の会話で問いを使うときは、ほとんどの場合“自分の知らない相手の情報”を得たいときです。 何を知りたいのか?初対面なら、単純に相手がどんな人なのかを知るために、プロフィールや普段何をしているのかなどを答えてもらう問いを使うでしょう。 営業担当者なら、一番聞きたいのは相手先の今年度の予算でしょうか。 カウンセラーやコーチなら、クライアントの周りで起こっている事実だけでなく、感情面も知る必要があるでしょう。相手が憧れの人なら、好きなことや嫌いなこと、なんでも知りたいと思う

知っていることを、あえて問おう

人との対話をするときに、あなたは何を目的としていますか? カウンセラーやコンサルタントなどを、対話をうまく行っている人たちは、「知っていることを、あえて問う」というテクニックをうまく使って、相手との関係をよいものにしています! 多く会うと、好きになる“ザイアンスの単純接触効果”という、心理学の実験結果があります。これはシンプルに説明すると、“人は、多く会えば会うほど、相手に好意をいだく”というものです。 そもそも、“好意”あるいは“敵意”というのは、相手が安全で味方であ

2人称の問いで会話の質を深める

2人称の問いの留意点について考えていきましょう。 相手の感情や、相手との関係性2人称の問いでは、相手の感情や相手との関係性を考慮する必要があります。これを会話の中でどのように観察し、調整していけばよいのでしょうか? ここで、会話の質を“深度”という概念で整理するモデルをご紹介します。 会話の質-深度 表面的なレベル1番上のいわば表層は、“表面的”なレベルです。日常の挨拶や他愛もない世間話がこの領域に入ります。ご近所や他部署だけれども、顔見知り程度の関係はあるという場合の

2/7「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.3」レポート

2月7日に「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.3」を開催しました。 今回もたくさんの方にご参加いただき、お礼を申し上げます。 vol.3では、三人称の問いにフォーカスを当てました。 グラフィック・レコーディングは、グラフィックカタリストの成田富男さんにご協力をいただいています。 「問いづくりの教科書(仮)」とは毎回同じことを書きますが、この記事から読まれる方もいらっしゃると思うので、念のためご説明します。 今夏、「問いづくりの教科書(仮)」という問いづくりをテー