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「『問う力』が最強の思考ツールである」マガジン

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本マガジンの内容が書籍化決定! 「『問う力』が最強の思考ツールである」(フォレスト出版)として2020年8月9日発売です。 「問いづくりの教科書(仮)マガジン」として行った出版企…
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2020年1月の記事一覧

人に向かうWhyとシステムに向かうWhyの差とは

あなたは「なぜ?」をどう使っていますか?・なんで、また○○したの? ・なんで、まだできないの? 例えば忘れ物を繰り返す子どもや生徒、指示した仕事がなかなか完了しない部下に対して、こんな質問を投げかけたり、もしくは現場に遭遇したりすることはありませんか? このような Why を使った問いかけは「問いの定義と機能について」で紹介をしたとおり、形式としては原因を問う疑問形ですが、問いを投げかけられた側が「なぜ私はまた忘れ物をしたのだろうか?」と原因の分析や内省に結びつかず、むし

主体・主語の意識と問いのデザイン

問いのデザインについて考える前に、まず日本語の特徴として、主語や主体が省略されるということについて、考えてみましょう。 主語・主体とは皆さんは、日常のコミュニケーションで主語や主体を意識して会話をしていますか? 多くの場合、主語や主体を言葉にせずに会話をしています。 日本語は性質上、主語や主体を明示しなくても、意図が通じるようにできています。 たとえば「多くの場合、主語や主体を言葉にせずに会話をしています」という文章の中には、主語は書いてありません。 でもこれを読んでいる

1/10「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.2」レポート

1月10日に「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.2」を開催しました。 今回もたくさんの方にご参加いただき、お礼を申し上げます。 vol.2では、二人称の問いにフォーカスを当てました。 グラフィック・レコーディングは、グラフィックカタリストの成田富男さんにご協力をいただいています。 「問いづくりの教科書(仮)」とは今夏、「問いづくりの教科書(仮)」という問いづくりをテーマにした書籍を発行する予定です。 今までファシリテーターとして年間200回以上登壇し、延べ3万人