卒業まであと【15日】

審査会が終わり、これといって何をしていたのか思い出せないが、実験施設の改修に伴う追い込みで色々と実験をしていた。

改修前の実験室の引越し作業もようやく終え、いよいよ卒業を待つばかり。というところへ、コロナウイルス騒動を受けた、卒業式の中止である。

さらには、春から入社する会社でも入社式の中止が決まり、何気なく大学院を卒業してしれっと社会人になることに。これは後々絶対話のネタになるのでよく覚えておきたいところだ。

小中高は春休みを前倒しにされて自宅待機がセオリーだけど、大学生は春休みということもあり、学内は例年通り閑散としている。ただ、学科の建物は普段と変わらず、廊下を人が行き来し、研究室内には卒業前の学生と新配属生が入り混じり、人口密度は局地的に高まっている感がある。

新しく配属になった学生のやる気に満ちたオーラに、懐かしさを感じる。自分が卒業間際(ないし博士進学するような学年)になった時、懐かしいな〜と、自分はもう燃え尽きて終わってしまったかのように感じる風にはなりたくなかった。自分はもう少し熱意を持ち続けられると思っていた。

なんだか急速にやる気がなくなって、論文にまとめるぞとか、良い修士論文を書くんだとか意気込んでいたのが嘘のようだ。

研究室には行くし、目先の実験はやるけれども、気持ちに張り合いがない。本当にまとめられるんだろうか。私はどこまでならやれる?どこまでやりたい?モチベーション保つために、自分にお伺いをたてると良いということを聞きかじって内心に問うが、やりたいと思う心に見栄が入ってしまう。

ここまでやりたい(というかここまで出来たら、カッコいい)。

ここまでなら出来る(と思うが、怠惰を発揮するので実際はどうかわからない)。

就職活動を終えた修士学生はモチベーションか低くなってもおかしくない、と以前どの先生かに聞いたが、当時はそういうものなのかと不思議に思っていたのに、いざ蓋を開けてみると自分もこれである。

なんだか自分にがっかりすることが多い。そんなに期待していたわけでもないのだが。


20. 03. 03

これは全く関係ない話だけど、今日ふと3.11の話になり、当時高校の先輩の卒業式があった私に対して、小学校(!)の卒業式の予行練習の日だったという新配属生。その歳の差に慄くなどした。

そもそも私は学部時代に留年しているので、同期卒業の人々とも歳がズレている。その下の学年ともなれば尚更だ。そんなに下の学年と接する機会もないだろうと思っていたけど、あるんだな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?