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【横浜F・マリノス】前半戦総括第一弾「旅立った高丘陽平の大きすぎた穴と覚醒の片鱗を見せる一森」【再投稿】

※この記事は再投稿した記事になり、内容は以前と同じものになります

ごあいさつ

こんにちは、居酒屋fやんと申します。
この記事では一般サッカーフリークス兼マリサポの筆者がnote執筆の練習がてらサッカーに関して思ったことをつらつらと書いていく雑談記事になります。
記事の内容は個人の意見や感想が入りますので、ご了承のうえで読んでいただければと思いますm(__)m
皆様の意見や感想も大歓迎なので、ぜひ居酒屋の雑談感覚で読んでやってください。

前半戦終了

この記事を執筆する前日2023/6/11のホーム柏レイソル戦にて全日程の半分が終了し、次節から折り返しになります。
宮市のドラマティックな逆転弾とCL決勝の熱が冷めないうちに前半戦の総括をしておこうかと…笑
てか毎週毎週劇的すぎて心臓が持たん笑
前回執筆したロペスの代役問題についての記事は目標としていた100スキを一週間で達成しとてもモチベーションが上がりました!
元々一週間100view10スキを目指していたのでびっくりしました…笑
中でも磐田サポさんの反響が大きく、色々な意見をいただけてとてもうれしかったです!
読んでくれた方ありがとうございました!

念のため補足ですが、ケンユーの記事もこの記事もあくまで私の考察と意見です。
これが100%正しいわけではないですし、こういう意見もあるんだなと思ってみていただければ幸いです。
宜しくお願い致します。m(__)m

前半戦の戦績は11勝3分3敗と昨シーズンの10勝4分3敗を上回り36ptの勝ち点を積み上げました!
岩田、仲川、レオ、高丘といった優勝の功労者となった戦力を流出してしまうオフシーズンとなりましたが、チームビルディングをしながら去年を上回る成績を残せているのは、とても素晴らしいチームマネジメントだと思います!
タイミングもよいのでマリノスの前半戦で見えてきたよかった部分と課題をまとめていこうと思いますが、いくつか取り上げたいトピックがあるので何回かトピックごとに分けて書いていこうかと思います。
第一弾であるこの記事ではキーパーの質の変化と一森の成長について話したいと思います。

前半の苦戦とビルドアップの変化

結果としては去年を上回る好調となりましたが、それとは裏腹に内容では苦戦した試合が多かった印象のマリサポは多いのではないでしょうか?
優勝した翌シーズンからマリノス対策としていわゆるマンツーマンディフェンスによるハイプレスをしてくるチームが年々増え、今年も例にもれずにハイプレスに苦戦するシーンがよく見られました。
特に3/3の広島戦、3/12の札幌戦ではこのハイプレスに引っかかり失点してしまい、勝ち点を失う結果となっています。
ハイプレスに苦戦してしまう原因は色々複合的にあると思いますが、去年までもマリノス対策としてハイプレスを施行してくるチームはあったなかで、優勝できた去年との最も大きな違いキーパー高丘の有無だと思っています。
特にキーパーのパスをカットされるシーンが散見されたり、ビルドアップで不安定な状況が多かったため、後半戦に向けてこの不安定さが心配なマリサポも多いのではないでしょうか…?
最初に結論を述べてしまいますが、私はこの問題はかなり改善傾向にあり、もうほとんど心配はいらないのではないかと思っています。
高丘との違いはどこにあるのか?なぜキーパーのビルドアップが不安定なのか?そして、どうして改善傾向だと思うのか、順を追ってみていこうと思います。

高丘陽平の抜けた大きすぎる穴


私は昨年との一番大きな違いは高丘というフィールドプレーヤーが安心してボールを預けて、ゲームメイクをすることのできるキーパーの有無だと考えています。

高丘陽平のすごさ


高丘の素晴らしい能力は

  • 相手のプレスを引き付ける動き

  • 自分や味方がボールをロストしない判断の正確さ

この2つだと私は考えています。
そして、残念ながら高丘レベルでこれをこなせるキーパー現状いないです。
図を使って解説します。
以下はマリノスが2-4-4気味にビルドアップするときに4-4-2でマンマークに付かれているときの参考図です。(本当は実際にあったシーンから抜粋したかったのですが、DAZNの視聴期限がとっくに切れていたので一般的な例で失礼します…。)

それぞれの選手に相手選手がついており、パスの出しどころがない状態です。
ここで一つ重要なポイントはマンツーマンディフェンスは必ず1人あまるということです。
GKはマークにつくことができないので当たり前ではありますが、上の図ではGK(高丘)がフリーでボールを持つことができています。
高丘の素晴らしいところはこの状況でボールを少し前に運ぶ動きです。

このように少し前に前進すると、相手選手はGKの持ち上がりを阻止するためにCBとのパスコースを切りながらボールに食いつきます
ここでボール行かないと相手はズルズルとラインを下げる必要があるからです。ラインを下げてしまってはボールを刈り取るマンツーマン、ハイプレスの意味がありません。
そうすると高丘にマークが移った分CBのマークが1枚外れてフリーマンを作ることができます

こうしてフリーになったCBにボランチ経由でボールが落ちれば片方のサイドに数的有利が作れてボールを前進できます
この時マークにつかれたボランチがパスミスをしてしまうと非常に危険ですが、マリノスはこれをやってのけるボランチがそろっていますし、それありきのやり方ではあります。
Jリーグ公式YouTubeでも似たような事象を取り上げてるので、一緒に見ると理解が深まると思います。

やっていることはGKが少しポジションを前に取るだけなので、書いてしまうと簡単のように見えますが、これは正確なキック精度と、奪われないタイミングを判断する繊細な判断の能力が求められる非常に難しいプレーです。
高丘はこの自分や味方が「奪われない判断」が恐ろしく正確でした。

キーパーチームの現状

高丘のすごさについてついつい語ってしまいましたが、マスカットの中での現状のキーパーの序列

  • 一森>飯倉>オビ>シラ

となっています。これはリーグ戦とカップ戦の起用を見れば明白でしょう。
そんな中で私がキーパーチームの中で今一番

  • 相手のプレスを引き付ける動き

  • 自分や味方がボールをロストしない判断の正確さ

この2つのレベルが高いのは飯倉だと思います
やはりもともとアンジェ時代のキーパー経験者ですし、何より心臓が強すぎるプレーが際立ちます
ルヴァンカップでは安定した足元と相手のプレスを引き付ける動きで最終ラインからチームに安定をもたらしてくれました。
しかし…調子のよかった飯倉もケガで離脱中となり、個人的にリーグ戦でのスタメンもあるかと思っていただけにとても悲しいです…。

一森のパスが引っかかる原因

一方最も出場時間の長い一森は、試合を重ねるごとにボールを奪われない判断力が向上しており、ようやくマリノスのキーパーとして覚醒し始めたと思います
しかし、シーズン始まった当初はパスミスで相手にボールを渡してしまうシーンが1試合に1回程度は見られました。
なぜこの現象が起こっていたのか?それは相手のプレスを引き付ける動きが足りていなかったからではないか?と私は考えています。

例を挙げます、2023/5/3のサガン鳥栖戦で一森の縦パスをカットされてピンチになったシーンです。

2023/5/3鳥栖戦11:45~

ボランチはマンツーマンで消され相手の2トップもCBにいつでもプレスできる状態で、GKまでプレスは来ていませんでした。
つまり、配置上は自陣のフィールドプレーヤー全員がマークにつかれてしまっている状態です。
この相手の選手と距離がある状態で一森は一歩もポジションを変えずに西村に向かってパスを出します。

2023/5/3鳥栖戦11:47~

その結果喜田についていたマークの選手にパスが引っかかって、あわや失点のシーンとなってしましました。
ボールロストしないかの判断はもちろんですが、マークにぴったりつかれて余裕のない味方につけようとするとやはり奪われやすいですし、自分がおとりになる動きがあるかないかはとても重要だと考えています。

もし高丘なら、このシーンではボールを前に運んで相手2トップの出方を確認していたと思います。
この状態で相手2トップがプレスしてこなければ、相手の全体のラインが下がり陣形を少しずつ相手陣内に押し込むことができます

これをするだけで仮にパスがひっかかってロストしてしまった場合でも、ゴールまで距離があるため失点のリスクは大幅に軽減できると思います。
逆に食いついてきたら、先ほどの高丘の例で挙げたように1人選手をフリーにできるので、フリーなった選手を利用する選択肢ができます

一森の覚醒 恐れないビルドアップ

一森のパスが引っかかる原因について考察しましたが、ここ数試合であまりこの現象が起きていないのは気のせいでしょうか?
ここ3試合程度の一森を見て私が感じるのは、プレスや相手と距離が近くなることを怖がらなくなってきた、ということです。
その変化が顕著に表れているのがFC東京戦の32分のシーンです。

このシーンではマークにつかれた渡辺に1回パスをするも、プレッシャーで再度一森にリターンして、そのままキーパーまでプレスされてしまう非常に危ない場面なのですが、一森はギリギリまで相手を引き付けて、フリーになっている喜田にパスを通しています
これは最近流行りの疑似カウンターに近い形で、ブライトンのカイセドとキーパーがよくこれと類似するシーンを意図的に作っている場面をよく見ます。

また38分にも体制を崩した畠中からのバックパスを冷静に相手を引き付けてロペスにつけていました

このシーンでもほぼ人間一人分まで相手のプレスを引き付けたうえで、ロペスへのパスコースを見つけて正確なパスを繰り出しています。


このように最近の一森はリスクをとってでも相手選手を引き付けることを怖がらなくなる傾向がみられており、ここ数試合一森が相手にパスカットされるシーンが減少しているのはこの成長が大きいのではないかと思います。
なので、これからどんどん相手にプレゼントしてしまうようなパスは減っていく、というのが私の考えです!
しかし、高丘のようにポジションを上げ下げして相手と駆け引きするシーンはまだないのでそこは課題だと思います。

まとめ

読んでいただきありがとうございました!
今回の内容をまとめると

  • いなくなってわかる高丘のすごさとありがたさ

  • 一森の成長!相手を引き付けることを恐れない動き

  • 相手と駆け引きするポジショニングを身につければもっと良くなる!

本当はオビとシラについても書きたかったのですが話をまとめられそうにないので今回はここでやめておきます(;´Д`)(すまん二人とも…)
一森は試合を重ねるごとによくなっていますし、課題はあるかもですが、マリノスのキーパーは全員ハイレベルなセーブ技術とビルドアップにかかわれる足元、そしてメンタルがあるのでこれからの成長に期待します!
本当は攻撃で0トップの話をするはずがキーパービルドアップで前回と同じボリュームになってしまったので、総括シリーズとしてまた書いていきたいと思います笑
これはあくまで私の意見ですので、参考程度に!
ぜひ皆さんの意見も聞かせてください!
それではまた!

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