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【鑑賞日記】新出土!かまくら発掘調査速報展2024展を観に行った

新出土!かまくら発掘調査速報展2024 @鎌倉歴史文化交流館

展示されている作品それ自体よりもその意味合いを知ってもらうことのほうが主軸になっていたように感じました。

自分は、作品そのものが持つ力を直接的に感じたい派で、逆にいうと作品の持つ裏事情(?)を理解してもらうような作品の楽しみかたはあまり好きではないのです。
作品自体を知るのではなく、作品の属性のほうに価値を見い出す姿勢というかね、そういうのは苦手。
ようするに文化財としての作品にはあまり魅力を感じていないのです。

ただ今回の展示については新たな知見を得ることができたので、これはこれで面白かったです。

たとえば、かわらけは宴の席で使用したが一回使ったら捨てていた、とか。
その理由までは解説されていなかったので、そこのところは残念だったのですが、だからこそいろいろと推測して楽しんだりしたので、まあよし。

かわらけをつくる手間との兼ね合いで、とか、器まわりのセキュリティ(毒殺防止とかね)とか、そんなところなのかなあ、と妄想を広げてしまいました。

漆器は空気中に出すと劣化するから水中保存するというのははじめて知りました。美術作品や工芸品としての漆器だけでは知る機会のなかった発掘調査視点での漆器知識。うん、勉強になりました。

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