G7の正体

日本を除くアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダのG7の6カ国の首脳は共同声明で、民間人の保護を含む国際法の順守を求めているが、イスラエルがイスラム勢力ハマスによる“テロ”から自国を防衛する権利(自衛権)を支持している。
日本もハマスの今回のイスラエルへの攻撃を“テロ”と呼んでいる。
先の声明に日本が加わらなかったのは、ハマスに拉致された人質に日本人がいなかったためと言われている。

一方、10月24日の安保理会合では「ハマスの攻撃を正当化はできない」とする一方、「ハマスの攻撃は理由なく起きたわけではないと認識することも重要だ、パレスチナの人々は56年間にわたり、息苦しい占領下に置かれてきた」とも指摘したという。

これに対し、イスラエルは、国連の安全保障理事会で「グテーレス事務総長はテロを容認し、正当化している。事務総長はすべての道徳と公平性を失ってしまった」と主張し、事務総長の辞任を求めている。

自衛権」の名の元にイスラエルによるパレスチナ人への空爆による大量虐殺が毎日行われている。これを容認するということは、G7が元々帝国主義・植民地主義だった事に由来している。
その考え方が現在でも生きていて、自分達の都合による「自衛権」を大義名分とし、国連を私物化し、兵器開発・試験・兵器売却のためゲーム感覚で近年ではアフガニスタンやイラク等で同様に散々人殺しを行ってきた国々である。
日本も連中に倣い中国やロシアの脅威を大袈裟にでっちあげ、それに参加したいのだ。 

イスラエル・パレスチナ問題は元々はイギリスの二枚舌が招いた結果であるにも拘わらず、またイスラエルの入植地問題は国連決議違反といわれながら、G7をはじめ、G7に牛耳られた国連もイスラエルの勝手を許してきた。イスラエルがこれまでも何度も執拗にパレスチナに空爆をし、或いは米国に倣い「テロリスト」としてレッテルを貼った個人を標的にして領空侵犯をしてまでも他国で殺す。これは「テロ」と呼ばなくて何なのだ!
パレスチナに対してだけでなく、シリアやレバノン等に対しても、これほど安易に他国の領空を侵害して空爆をし、他国の人間を虐殺する民族はいるだろうか? 

G7の中でも最大の後ろ盾である米国が「自衛権」「テロ壊滅」の標語を掲げ、ドイツ、日本、朝鮮、ベトナム、アフガニスタン、イラク、コソボ等で好き勝手に何百万人もの人殺しをしたのに倣っているのか、 イスラエルは自分達の被害を「ホロコースト以来の虐殺」と嘯いて、やりたい放題だ。
それは後ろにG7の連中がいるからだ。

イスラエルはどこまで人殺しをしたいのかsたいのか?
「ハマスをせん滅させるまで」。

空爆や地上戦だけではない。水も食べ物も燃料もない。病院までイスラエルに空爆されて病人を助けることもできない。

赤ん坊と大人ほどの戦力で行う戦闘だけでなく、餓死や介護できずにどれほどの人間の命が失われるのか? 
かってユダヤ人が迫害されたように、パレスチナ人は人間ではないのか? それを擁護するG7はよく「人権・権利」などと言えるな。

今G7がすべきは、軍隊を送ってでも双方のイスラエル・パレスチナ双方人殺しをやめさせ、イスラエルの入植を元に戻すことだ。
散々多国籍軍といって様々な他国を侵略・人殺し・進駐をしてきたG7の反省と経験を今こそ活かす時ではないだろうか?

最後に日本のマスコミに忠告する。
日本のマスコミも特に民放は連日パレスチナの現在の惨状や歴史より、イスラエルが地上戦にいつ、どのような方法で行うか、その時イラン等の関与はどうなるとか、ヒズボラの戦力などと愚にも付かないことを流している。
またニュースのソースはG7の国々から出たものが殆どで、信ぴょう性あるか? イラク戦争の時の米国の言い分を思い出すがいい。

結果として相変わらずG7以外の悪口ばかりに偏った報道番組となり、結局日本の「自衛権」の名の元、軍事費増税論・武器輸出緩和に加担する事を肝に銘じるべきである。
何かすると「報道の自由」をいうが、「忖度」「自粛」して、「報道の自由」などなくなるのは、自分達自身のせいなのだ。

本当に有難うございます。励みになります。元々書くことは好きなのですが、一旦書き出すと長くなります。こんな時、絵心があればと思います。