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好日

最近見に行った、ある映画の主人公の話。

要領悪くてドジで機転が利かないことに、ネガティヴになっていてすごく落ち込むシーンがあった。長年続けているのに、センスがある人には敵わない。自分が得意としていることを、あっさりと抜かされる。そういうことって、ありませんか?このシーンのもどかしさがすごくすごく共感して、私は映画を見た後に、原作本を一気読みした。

しかし、主人公は、ある出来事をきっかけに「わたしはこれで、わたしなんだ」と立ち直る。

(思うに、『比較』という観点から離れて、『自分』を絶対的存在として認めることができたシーンなのだと思う)


この「わたしはこれで、わたしなんだ」という気持ちに、私はどうしてもなれなくて困った。あの人がすごい、この人もすごい、それに比べて私は…というふうに自分のことしか考えられなくなるときがある。友達など、おしゃべりしているときにも、みんな自分の存在をいい感じに肯定してあげているのだな、と会話からわかるときがある。


最近思うのが、これって考えてもどうしようもないことなのかもしれない。

自分に自信をつけて肯定できて「行動する」のではなくて、行動することで「自分に自信がつく」。順番が逆なのだと。自信がないことを言い訳にしてはいけない、エネルギーにしなければならない。自信がついている状態は、結果でしかない。


そうして行動してみた日は、なんだかよい疲労感で、気持ちよく眠れる。ああ~いい一日だったなあって思う。こうやって思っても、次の日もうまくいくとは限らないけど、今日がよかった。これが少しでも、ネガティブな自分の自信の足しになればいい。

がんばって話してみてよかったな。いい話が聞けたな。交流できて気持ちよいな。

コミュニケーションは心を優しくしてくれるなあ。好日、よい日。


<体にやさしくごはん/自宅にて撮影>

#エッセイ #日日是好日

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