注目されること

私は、幼稚園から小学校3年頃まで、家庭内では問題なく話せるのに、学校で同年代の子供とは一言も話せない 場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という症状に苦しみました。

もう30年前のことで、忘れてしまっていることも多いですが、明らかに他の子と違うな、と感じていたことが多かったのです。

他の子には大して問題無いこと、例えば何気ない行動を指摘された時に必要以上に恐れてしまうことでした。

前の記事のように、幼稚園で基本的に先生と必要最低限の会話が出来た以外、同年代の子供と話せない私でしたが、ある時私が、同年代の子供に『こんにちは』と、小さな声で挨拶しました。

すると、挨拶された子が大きな声で、『いゆちゃんしゃべった!』と、周りに言いふらしたのです。

私は、とても恥ずかしい気持ちになり、以後全く声が出なくなりました。
それを気にせずにいられたら、もっと早く話せたのかもしれません。しかし、一度場面緘黙症になると緊張せずに話せるようになるには、一つ一つステップを踏むことが重要だと思います。

普段全く話さない子が急に話し出したら、びっくりされるのも分かります。しかし、場面緘黙症の子の発言や行動に、オーバーリアクションは逆効果で、やや薄いリアクションで、自然に受け止めた方が良いのではないかな、と思います。

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