場面緘黙症になったきっかけ

私が覚えている限りのことですが、私が場面緘黙症になったきっかけは、幼稚園に入園したことがきっかけでした。もう30年以上前のことになります。

私は、一人っ子なので、家には両親の祖父母の大人しかいなくて子供と遊ぶということが、他の子より少なかったかもしれません。 そのせいか?沢山の子供がいる幼稚園で、私自身が何を話し、どう振る舞えば良いか、分かりませんでした。

自分自身でも、うっすらと覚えていますが、どうしたら良いか分からない私は、同級生の子の後ろに付いて言動をそのまま真似をしていました。真似をして、覚えようとしました。滑り台を滑る子がいたら、すぐ後から滑り台を滑る等。

しかし、そんな人の真似をした行動をするのも限界があり、次第に周りから疎まれるようになりました。 逆に、私が人の真似をしたことを真似されたこともありました。

多分、そのことがショックで、幼稚園で同年代の子供と話せなくなったのです。幼稚園の先生など、大人とは必要最低限の会話は出来ていたようには思います。

幼稚園の連絡帳には、『もっと、みんなとお話ししようね』と書かれていました。私は、わざと話さないんじゃないのに、という納得いかない、モヤモヤした思いを抱えていました。

みんなで歌を歌うのも苦手で、キャピキャピしたハイテンションの子供向けの歌が大嫌いでした。口パクで、歌っている振りをしていました。

幼稚園の子供は、落ち着いた大人しめの子もいたけど、人と違うことがあるとすぐ指摘してきたりする傾向があるので、苦手でした。キャーキャーうるさいのも苦手。人生経験を積んだ大人やおじいちゃんおばあちゃんの方が、多少のことは否定せずに受け入れてくれる。私はそのことが分かっていたので、私が子供の頃から子供が苦手で、大人や学校の先生とは安心して話しが出来たのです。

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