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ワンオペは案外悪くない(と妻に思われるのはあっという間)

結婚生活が向いてなかったのかも、と今更に思う。
というか共同生活が向いてない。

私の両親は、そこそこ近くに住んでいて、育児で困っていれば助けてくれる。
だから夫が不在なら思い切り頼る、なんなら住みこんでもらうことも可能なのだ。
だけど私はそれを選ばない。

なぜなら、ひとりの方が楽だから。

親とは言えど、別人格の大人が家の中にいればそこそこ気を遣う。
私だけなら子どもに夕飯を食べさせながら、自分は鍋に残ったおかずをつまみつつ、洗い物ができる。
それが親がいたらそんなこと許されない。
親にも配膳して、自分も席について食べなきゃいけない。自分と大人2人が食べれば洗い物は3倍だ。

それに会話もしないといけない。
帰ったら子どもたちの園の荷物、手紙、連絡ノートを確認し、明日の準備をしなくちゃいけない。
園の着替えのストックを補充して、ハンカチを交換して、借りてきた図書を読んで、足りないものがあればネットショッピングで探して……
考えなきゃいけないことが山のようにある。
(もちろん子どもたちの「ママママママママ」コールにも応えなくちゃいけない)

それなのに、自分の親にまで気を遣って口を開いたり、孫の写真を見せたり、親戚の心配ごとにまで気を配る余裕はないのだ。
その上
「おーい、孫ちゃんのレゴはどこにしまってあるんだー?」
なんて言われてみろ。

平日にレゴ???
あと1時間で就寝させたいのに???
ルンバが夜間掃除するのに???

発狂ものである。

夫はこれに比べればマシだと思う。
けれど、独身時代家事をしてない夫のやり方を見てるとイライラする。

電子レンジが終わるのを待つな。
洗い物で水を飛ばすな。
肉を切った後に野菜を出すな。
袖が内側に入ったまま服を干すな。
お弁当のおかずは粗熱をとれ。

オーケーオーケー。夫は育てるんだよね?
しかしまさか、こんな育ってないとは思わないじゃん。
私だって人生一周目だし、誰から言われたわけでもないけど、30年以上生きてて自然に身についてきた。
できないのはただの怠慢意外の何ものでもない。
そう思うと、一緒に作業すること自体が苦痛にすら思えてくる。

結論ワンオペの方がラクなのだ。
良くも悪くも自分のペースでタスクが進む。
自分ができなかったとこはできてないし、我慢できなければ、休暇を使ってリセットできる。

そういう生き方が私にはむいている。
人を頼るのは最終手段でいい。

そうして考えると、子2人ともが3歳以下だったあの頃、夫に「助けて」と叫んだ私はよっぽど追い込まれていた。
人生で最大の苦難の時期だったんだな、と自分が可哀想になる。
あのとき夫が助けてくれてたら、私はきっと夫に一生感謝していたし、一生愛していただろう。

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