ひとに触れること

ひとに触れることのはなし。



最近「好き」って言葉じゃ安易すぎて

でも私の語彙をかき集めても

上手く伝えきれないくらいの感情を経験して。


あ、芝居の中での話ね。



その瞬間に、手を繋いでいた相手役の

血がどくどく流れる振動とか

じんわりと熱が伝わってくる感じとか

もどかしいくらいの気持ちとか


言葉じゃ何も発していないはずなのに

ぜんぶ筒抜けになったことがあります。


そのときに、ひとに触れることって

自分が抱いている様々な気持ちや

そのときの感情そのまま全部伝わってしまうこと

なのかもしれないと思いました。



基本的に言われて嬉しいだろうなぁってことは

包み隠さず伝えるようにしているんですよ。


伝えなくて後悔したこと、たくさんあるし。


顔を合わせば好きって言うし

ここが素敵、一緒にいて嬉しくなるって

恥ずかしげもなく直接言っちゃうタチで。



だけど以前、とある人に「言葉では人との距離0なのに、物理的な距離になると急に離れるよね」と指摘された。


もしかすると私は、自分の感情や考えが

誰かに見透かされてしまうのが怖いのかなと。


じゃあ何で怖いの?


自分の本当の気持ちを知った上で

嫌われたり距離を取られてしまったら

もうどうにも誤魔化すことができないから、かな。



だから自分から触れに行くことって

相当相手のことを信頼しているか

「この人は私を好いている」って確信がないと

なかなかハードルが高い行動だなと



アクサガ稽古を通して、

自分の本当の気持ちを見つめ直すことが増えて

改めて感じたことのひとつでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?