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ギリギリ年賀状

ここは、

熊本県菊池市七城町の高台にあるお寺、

泰安寺。

今年も

檀家さんへの年賀状は手書きにこだわる律儀な住職親子の作業は間に合いそうになく、

字の上手な助っ人さんにお手伝い頂いております。

副住職、七城正嗣

「あーダメダメ❗️いちいち隷書体で書こうとしないで下さい。現代ではホラー番組やオカルト雑誌に良く使われる字体なんで怖がられます、橘さん」

三筆其の壱、橘逸勢。

「これを唐から日本に持ち込んだの僕なんだよ。ってもうトリビアネタなんだね…この左右対称の美しさがホラーって時代は残酷だな」

正嗣

「はーい、いちいち漢字で遊ぼうとしないで下さい、佐伯さん!何ですか?この角と尻尾の生えた『丑』の字は?」

三筆其の弐、佐伯真魚(弘法大師空海)

「え~、いちいち遊びが無いと文章なんて書いてられへんやないか~い。つまらんな」

正嗣

「えー、こほん、カンノさん。唯一ちゃんと言われた通りに書いてらっしゃるのは素晴らしいのですが、何ですか?そのでっかいはんこは。それ押さなくてもいいですからね」

三筆其の参、カンノさん(嵯峨天皇)

「書いたらはんこ押したくなるのは職業病でな。安心せよ。

このはんこは押したら世の中の何かが動く魔法のアイテムではなく…手彫りの芋版である!」

正嗣

「すっごい可愛いホルスタインのイラスト🐄…それは宣伝になるので押しても構いません

(*´∀`*)ポッ」

佐伯さん

「何?そのえこひいき」

橘さん

「見かけによらずアニマル萌えな副住職だな」

2020年もあと2時間で終わる…


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