ボードウォークエンパイア考察
ボードウォークエンパイア
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禁酒法の時代に薄めた酒売りまくって巨万の富を得た悪徳政治家、
イーノック・トンプソン(愛称ナッキー)の物語なんだが…本日夕方シーズン1見終えて
こりゃあ1920年代のアメリカ近代史描いてるすっげえドラマだな!
と母国、宗教、民族間の憎悪、人間の根源欲(酒、性、カネ、権力)が交差する
「民族のドグマ、アメリカ」が
1400年前から渡来人ふつーに暮らしてた国、日本の人の白浜にも解りやすく描かれています。
ああ、「憎しみは消えた」なんて公共の電波で言ってる奴って…
大嘘つきで育ちのよいオポチュニスト(楽天家)で、
どっかの平和賞狙ってる脳内ファンタジー「ノベル」に萌えてるだけの奴なんだなー。
憎悪なんて、抑え付けてやり過ごして死んでいければ人生上等なんであって、
週一回の反省会による宗教的許しぐらいで簡単に消えるもんではない。
寧ろ排斥と報復の繰り返しの歴史を積み重ねた憎悪は堆積し、濃縮された黒い心を現代人は相続しちまって生きているのかもしれない。
と、なんだか中上健次さんの小説をも彷彿とさせるドラマです。
血が沸騰するレベルの近親憎悪と日本古来の精神性や民族的考察をよくぞここまでまとめあげたな!って「千年の愉楽」が名作なんですけど、中上健次作品は「できれば初期」を読むことをオススメしまふ。
(「岬」から「日輪の翼」までかな~)
晩年の作品は村上龍さんっぽくなってるんで(^_^;)
でも中上さんの自然描写力と語彙力は凄いから。「やっぱりM島だね」とか「やっぱりH樹だね」とか安いワイン飲んで髪かき上げて言ってる内は…
まだまだでおます。
結論、安易な漫画実写化やマーベルコミックの寄せ鍋「アベンジャーズ」を繰り返してるだけの昨今の映画界を見限った名優、名監督たちがネットドラマに流れて行ってしまっているのが
今のアメリカンクリエイターズの現状。
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