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カムナ カネミチ... カムナとアマナ        カムナガラノミチ 3               【直観物理と相似象 その 21]


 <カムナ カネミチ>とは、アマ界に生じる潜象は、タカマ(宇宙球)の微分系(アマツマリ)を、<アマナ>を通して、<カムナ>が、兼ね支配するミチであることを示す言葉です。楢崎皐月氏によってここに紹介されたサトリは、カタカムナ文献の中でマガタマミスマルノタマの表象物に託して、人々に示されたものです。「相似象」第5号では、この<カムナ カネミチ>について、第9句から第16句までの、8句を用いて説明されていますので、ここではそれを紹介します。

カムナ カネミチ...…カムナ-アマナのサトリ

第9句 タカマナカハラ(宇宙内域)

カムナガラ 
 タカマナカハラ アマツマリ
 アマナマゴコロ アマイノチ
 イツツウケツグ ココロワケ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
 「カタチは見えぬものであるけれども(カムナガラ)、宇宙の内域は、アマの個々のマリ(アマツマリ)によって成り立ち、そのマリは、アマのココロと、アマのイノチをあまねくうつし持っている。そのアマツマリの変遷したミシロ(原子、電子等)によって構成される宇宙の諸々の物質は、アマの微分性を受け継いで分化し、分化に即応してアマの機能が分けられている。それは、アマの分身のアマナの支配によるものであり、そのアマナは、カムから分けられたカムナが、兼ね支配しているのである。」

「相似象」第5号 161ページ

 第9句は、タカマ(宇宙球)の微分系(アマツマリ)の中に、「アマナ」が潜在し、アマナは「カムナ」が兼ね支配するという関連性を述べたサトリです。アマ始元量は、無限界の<カム>から発生してタカマを構成し、宇宙は<カム>の支配を受けて存在しています。<アマナ>は、万象の核的存在として直接的にココロ(微粒子)の中に滞在し、物質の質量(オモダル)を決定する結合力となり、また、アマのイノチを受け渡して、アマの心(機能)を配分する役割(ココロワケ)を果たします。

 <タカマ ナカハラ>は、アマ始元量で成り立つ宇宙球の内域(ナカハラ)を指しています。
 <アマツ マリ>は、「アマの個々(ツ)の粒子(マリ)」のことですが、「アマツ」は、あまたの、という意味になります。

 <アマネ マゴコロ アマイノチ>は、「アマツマリが、あまねく、アマの根(ネ)の、アマのココロとアマのイノチを持っている」の意です。イノチは、<カム>のチカラが<アマ>のイキイブキとなり、さまざまなイキホヒとなって、アマ始元量から変遷した小粒子(マココロ)に重合している状態が持続している状態を意味します。

 <イツツウケツグ ココロワケ>は、「宇宙は、アメである極微の個々粒子(アマツマリ)の集合によって構成され、アメは、アマの微分から成り立つので、アマのココロは微分時に分けられ、モロモロの機能に分化して行く」という意味です。
 <イツツ>について:微分された粒子(イ)の個々(ツツ)の意。また、
「ツツ」は、個々(ツツ)に分ける進行形(ヒトツ、フタツ、…等)も意味します。また、イの実質は、五素量(イカツミ、マクミ、カラミ、トキ、トコロ)であるために、イは「五」をも意味します。

 <ココロワケ>について:<ココロ>の最初の「コ」は、ココノツ(九)や繰返しの思念から、コマカイ(小)こと、また「コロ」は粒子の意で、ココロとは小粒子のことであり、現代語の「心」の意味はありませんでした。「ココロ」が様々に変遷しながら、アマのイノチを機能配分し、伝える様子を、ココロワケと呼びます。同様にマゴコロも「アマのココロ」の意で、人間の側の真心や誠意の「発生源」の意味を持つものでした。
 細胞分裂や、機能の分化に関して、刻々の環境条件に応じて、<イマ><イマ>……に「ココロ」が発生・消滅を繰り返し、刻々に新生する「ココロ」によって各器官が新陳代謝され(ミシロウケ)、それぞれの機能が分化して配分される(ココロワケ)と、また、それらの発生・消滅、機能配分等をコントロールするイトナミは、<アマナ-カムナ>の共役(カネミチ)による、と、カタカムナ人は直観したのです。
 何人の人がいても体型、顔立ち等に同じものは一つもなく、また、同一人でも時と場合によって異なることもあります。しかし、個々の人は、その個性をずっと保ち続けます(ソコチクネ)。直観物理では、この事の「本質」を<イマタチ>のサトリとしています。

第10句 タカマフタカセ(宇宙の枷、正反の方向性)

カムナガラ
 タカマフタカセ アメヒコミ
 フトヒワケヒコ アマイワネ
 ヤタチホホデミ ニギムホシ
カムナカネミチ アマアマナ

概要の意味
「カムナガラ、宇宙球(タカマ)には二つの枷が印可されている。一つは、アマ始元量の本来持っている性質・微分化を受け継ぐ性質(アメヒコ ミ)であり、他の一つは、アマ始元量の巨大結球化という性質を受け継ぐ性質(フトヒワケヒコ)である。この二つのカセ(性質)によって発現した巨大結球(フトヒ)や個々微粒子には、この微分性と結球性という二つの性質が受け継がれている。さて、宇宙の内域の大空には、八方に向けて(ヤタチ)張り亘る結球軸根(イワネ)が存在し、その根(フトヒ)から発するチカラの線上に、フトヒから分生した諸天体(恒星)が、正反のバランスを保って展開し(ホホデミ)それぞれのアサヒが、和み合うように、大小の星の集団をなして存在している。そのようなフトヒ、アサヒ、ヒコユヅ等の配列が保たれているのは、<アマ-カム>の統合支配の元に、個々のアマナの分割支配が内在している故である。」

「相似象」第5号 167ページ

 これは、宇宙における「運命的な因果律」の存在と、万象中に共通に本来より存在している「本質」のサトリを基にした示しです。また、宇宙空間には、八方向に張られた、アマ始元量の結球軸が存在し、その根に当たるところには、客観できぬフトヒが存在し、諸天体は、その八軸上に、フトヒから分生して配列している、ということが述べられています。フトヒの存在は現代科学では確認されていませんが、カタカムナ人は、フトヒを宇宙の核的存在(巨大なアマナ)として把握していました。

 <フタカセ>とは、「二つのカセ」の意です。カセとは枷であり、タチをク(分ける、せき止める等)の思念で、自由を制約する意味を持ちます。しかし、別の見方で「カセ」があることによって秩序が保たれるのです。「カセ」はアマの本来持つ性質であったと思われます。

 <アメ ヒコ ミ>とは、アマの微分性を受け継ぐヒコ(アマのヒ(玄)から分出する子孫が、次々に受け継ぐもの)の「ミ」(実質)の意味です。

 <フトヒ ワケヒコ>とは、「フトヒの巨大結球化という性質を分けられて受け継いでいるヒコ」の意です。<フトヒ>は、宇宙の諸天体を発生するフトいヒ、すなわち、宇宙の核とも言うべき、アマのヒ(玄)のことです。潜象のフトヒに対して、太陽のような現象の恒星はアサヒと呼ばれます。

 <アマイワネ>とは、「アマの微分(イ)の和する(ワ)根(ネ)」であり、イワは岩に通じています。宇宙球の内部に、諸天体の座が展開する様相という直観から、巨大な岩の根(岩根)が連想されたようです。

 <ヤタチ ホホデミ>とは、八軸(ヤタチ)に正反親和して(ホホ)発現する(デミ)の意であり、宇宙の諸天体が、チカラの平衡を保って、八軸上に展開している状況を表しています。

 <ニギム ホシ>の「ニギ」は和する意味を持つ古語。「ホシ」は「正反親和(ホ)の示し(シ)」の思念から星の意味になります。「ニギムホシ」は、恒星を中心に、惑星、衛星、彗星(ヒコユヅ)等が集団となっているスガタを表しています。

第11句 モロヒサチ、アマノウヅメシマ(渦巻流)

カムナガラ
 タカマオシテル モロヒサチ
 カサネヒコユヅ ウヅメシマ
 アマタマココロ ミシロウケ 
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、宇宙の内域には、八方に立体的に展開された諸天体の、引き合う力の合成によって励発されるアマの渦巻流(ウヅメシマ)が起こっており、その渦巻流からヒコユヅが発生している。ヒコユヅは、宇宙空間に押し照っているフトヒや諸恒星のチカラ(モロヒサチ)の重合によって、アマノココロをミノシロとして受け、次第に巨大な球状に発達して行く。それらの現象は、カムナの兼ね支配するアマナに拠るのである。」

「相似象」第5号 169ページ

 これは、宇宙球における諸天体の「相互引力の存在」と、合成された相互引力の結果、宇宙球内に「アマ始元量の渦流」が、各所に励発されている、という直観に基いたサトリを表す示しです。
 すなわち、宇宙の諸天体のハジマリは、アマのウヅマキ流から発生するヒコユヅの集合であり、モロヒサチの重合によって、アマのイノチと、アマのココロ(身のシロ)を受け、巨大結球化したものであるという、宇宙の生成から、個々物質が発生する契機に関する、直感の表明になっています。

 <タカマ オシテル>は、宇宙空間に強力に押し照る様を表しています。

 <モロヒ サチ>は、強力に押し照るものが、モロヒのサチであるという意味で、「モロモロのヒ(玄)の授かりの持続(サチ)」の思念を表します。フトヒをはじめ、諸々のアサヒ(恒星)から、宇宙空間(タカマ)に押し照るモロヒサチとは、諸恒星から宇宙空間に無限に放出されている引力や電磁波のエネルギー等を指しています。

 <カサネ ヒコユヅ ウヅメシマ>とは、「アマの渦目の縞、すなわちアマの渦巻流(ウヅメシマ)から発生するヒコユヅに、モロヒサチが重合して(カサネ)」という意味。ヒコユヅは、アマの元から、子、孫、ヒコと、次々に(ヒコ)湧き出る(ユ)個々物質(ツ)の意で、ウヅメクソとも呼ばれ、現在科学では、陽子、中性子、陰陽電子等に当たるものです。

 <アマタマ ココロ ミシロウケ>とは、ヒコユヅが、アマ始元量の微分粒子(ココロ)によって、刻々に、ミシロ(形態を示す物質、身のしろ)を受けて、巨大結晶化する過程を示している句です。

第12句 マトマリイノチ(生命力と構成要素)

カムナガラ
 タカマウヅマキ ユリイゴキ
 イブキウツリミ アマウツシ
 マトマリイノチ ココロワケ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、タカマの内域には、アマ始元量の渦巻が、絶えずゆり動いている。<カム>のチカラは、アマのイブキの<ウツリミ>となってアマウツリし、物質を構成するマトマリのイノチとなり、アマのココロが分けられる。それは、カムナの兼ね支配する、アマナに拠るのである。」

相似象 第5号 171ページ

 これは、
 ●「宇宙のエネルギーの発生」
 ●「エネルギーと物質の変換」
 ●「個々物質の分化した機能は、アマのココロワケ(配分)である」
という、三つのサトリが基盤となっていて、それらは皆、アマナ-カムナのカネミチによってなされることを表明するサトリとなっています。

 <マトマリ>とは、「マ」と「マリ(マから離れたもの)」の思念であり、「すべての物質は、アマ始元量のマ(アマナ)と、アマ始元量の変遷したマリ(ミノシロ)とによって、マトマル(纏る)ものである」という意味を持ちます。そのマトマリのイノチは、アマのウツリミのイキイブキであり、それは、<カム>のチカラから供給されて、個々物質に、刻々に分けられると共に、個々に分化した各々に配分されることが記述されています。

第13句 アマ ウツシツミ(物質構成の要素)

カムナガラ
 アマウツシツミ イツツワケ
 ウキフハコクニ サヌキアワ
 ヒカリカカリミ アマハヤミ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、アマ始元量から個々に分けられ(イツツワケ)、アマから変遷して物質を構成する個々のミ(ウツシツミ)は、ウキフ(陽子中性子)、ハコクニ(原子)、サヌキアワ(陰陽電子)、ヒカリ(電磁波)、カカリミ(光量子)、及び、アマハヤミ(現代科学では未確認の超光速粒子)等である。宇宙の諸天体や諸粒子の実体は、アマの渦流から排出されるアマノウツシツミによって、ミのシロが新陳代謝されて存続しているのであるが、その生命の存続の根元は、アマのアマナを通して、カムナが兼ね支配しているからである。」

相似象 第5号 173ページ

 <アマハヤミ>とは、ここでは、アマの速度に準ずる「超光速の現象粒子」のことを言います。この語の広義の意味は、アマ始元量の素量(ミ)が、アマの速度(アマハヤ)で宇宙空間を行き交う姿を総称したものです。
 タカマ(宇宙)に渦巻く潜態のアマノウヅメ(アマ始元量の過流)から現象系に現れる物質粒子(ココロ)の中で、最小・最高振動を示すのが<アマハヤミ>であり、その速さは光よりもはるかに速く、アマの速さに準ずるものです。そして、宇宙空間に押し照る大小の「向力」に「番力」がツガっているところを、このアマハヤミが通過するときに、夥しいヒカリカカリミが発生するのです。これがモロモロの恒星の放出する電磁波エネルギー等と共に、モロカゲといわれていて、物質のモノシロ(ミシロ)となるものです。

 <ヒカリ>は、カムの力の二次的変遷であり、光振動を示す波動現象(エネルギー)であると同時に、<カガリミ>(光量子)として、粒子の状態をも示すという、「重畳状態」を持ちます。<カム>のチカラは様々なエネルギーに変遷します。また、エネルギーから物質へ、物質からエネルギーへと相互に変換する関係を、互換重合性(トコタチ)と言います。例えば光子は振動してヒカリを出す他に、光子は電子にも変換し、その電子が光振動を持てば、光子に変換して光を発する、そして又、光子は電子に変換すると言った、イマタチの性質なのです(「カタカムナ人の直観物理と相似象(14) カムヒビキ その2」6 宇宙の生命が電氣を生む参照)。直観物理では、光も新陳代謝するイマタチとして捉え、その生滅の間に、位相が変換し得るのです。このことは、宇宙の諸々の物質が、アマの始元量から変遷したものであることを体系的にサトリ、光や電氣現象の「本質」を捉えた上で、アマハヤミの存在を知ったカタカムナ人の直観に基づくものです。


第14句 クニマリ(万象の物質的新陳代謝と生命エネルギーの補給)

カムナガラ
 イツツクニマリ アマココロ
 アワセカサナル アマイノチ
 オオマトコマノ カヨフマリ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、アマの微分の個々(イツツ)によって成り立つ万象(クニマリ)には、アマのココロと、アマのイノチが、重合され(アワセ カサナル)、オオマとトコマが通じている。それは、カムの兼ね支配するアマナに拠るのである。」

相似象 第5号 179ページ

 これは、個々万象には、大きなアマの全体的支配と、局所環境的なトコマの支配とが通っており、刻々に、アマのココロとアマのイノチが疎通し、「物質的な新陳代謝」と、「生命的なエネルギーの補給」が行われている、という直観に基づく示しです。

 <クニマリ><クニ>は、「自由に(ク)固定されたもの(ニ)」の思念であり、<クニマリ>は、前句のハコクニ(正反調和して箱のようにまとまっているクニ)と同様に、国の意味や、原子から諸天体に至る、すべての物質を包含する意味を持ちます。
 
 <オホマ>とは、アマを全体的に、大きな遠方にあるものとして捉えた感じであり、<トコマ>とは、「共に互換(トコ)するマ」すなわち近い環境にある「アマ」のことと言えます。なお、「オホマ」の「オ」は、図象文字から言えば、「六方」を意味する思念があり、したがって、「オオマ」と言えは、六方に拡がっている感じが強調されていますし、「オホマ」の場合には、マの正反親和したスガタを表す場合に使われます。

第15句 ワタツシホコリ チシホコリ(天体発生)

カムナガラ
 オオママトマリ タカマコロ
 タカマイキホヒ イキイブキ 
 ワタツシホコリ チシホコリ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、オオマがマトマって巨大な宇宙球(タカマコロ)となる。その宇宙のエネルギー(イキホヒ)は、タカマの外域(ソトハラ)のカムのチカラのカベ(第2句)から供給される、イキイブキが根源である。タカマの内域では、そのイキイブキが次第に集結して(ワタツ)、氣相液相固相に分離し(シホコリ チンホコリ)諸天体のカタチが現れる。それは、アマのアマナを通して、カムナが兼ね支配しているからである。」

相似象 第5号 173ページ

 この示しは、アマのイブキから、天体が発生するスガタを直感したサトリが基になっています。彼らは、カムのチカラが宇宙のイキイブキとなり、いろいろのエネルギーに変換することをサトリ、天体の発生をはじめ、溶解・溶融・凝固・析出等の物理をサトリ、そしてそれらのアマ始元量の変遷は、カムナの兼ね支配するアマナによるものであることをサトっていたのでした。

 <イキ イブキ>における、「イキ」の「キ」には、自然発生の思念があり、(生地など純粋の意)、木、起(発生、沖)、消滅、または、トキ(時)、ウキ(浮)、サキ(咲、裂)、クキ(茎)、キル(切、着)、イキ(息、生氣)等の言葉が造られています。「イブキ」は「イキ」のエネルギーの意味で、宇宙的なイブキの波動を表わし、「イキホヒ」は、それが個々の物質に現れる勢力を表わしています。

 <ワタツ>は、「和して(ワ)独立的な(タ)個々(ツ)」の思念です。アマの微分粒子(ココロ)が次第に集まって、濃密なマトマリとなり、次第に凝縮して、ミクマリ(コロイド状、氣相液相固相が混じりあっている状態)になり、そこから徐々に、気体、液体、個体の物質が分離し、木や土や岩や塩などが凝結して、天体が発生して来る様相を「ワタツ シホコリ チシホコリ」と表明しています。シホ チシホとは、アマウツシの重合(ホ)が繰り返される思念です。尚、「海」はワタツの二次的な意味です。

第16句  アソフク カガリヒコ(宇宙的火山現象)

カムナガラ
 タカマオノコロ ワタチタマ
 オオキアソフク カガリヒコ
 イブキウツリミ ハエツキヘ
カムナカネミチ アマアマナ


概要の意味
「カムナガラ、タカマの内域にはオノコロ(天然にできたオノオノのココロ、すなわち太陽や地球、月等すべて相似象的に、宇宙の諸天体を言う)があり、ワタ(液相-海)とチ(固相-地)のある球(地球)もその一つである。いずれもアマのイブキのウツリミであり、したがって、火山現象(アソフク)は地球上のみならず、宇宙の大きな光輝く星(カガリヒコ)にも見られ、宇宙の内域には、そのような天体の発生(ハエ)消滅(キヘ)が、永続的に繰り返されている。それは、アマのアマナを通して、カムナが兼ね支配しているからである。」

相似象 第5号 182ページ

 <オオキ アソフク カガリヒコ>
 「オオキ」とは、六方に(オ)大きく(オ)発生する(キ)思念。「アソフク」は、火山噴火の古語。カタカムナ人は、火山現象が、地球上の現象であるのみならず、恒星や巨星も、宇宙の巨大なアソフク現象であると観ていました。「カガリヒコ」は、光輝く太陽や諸恒星を指し、「ヒコ」には星の光が波動で伝わる意と、アマから生まれた子孫の意があります。

 <ハエツ キヘ>とは、諸天体の発生消滅の、大きな循環系のサトリを意味します。

「ミ」の思念

 <ミ>とは「実体」を意味し、広い意味で活用される語です。
 イカツミ、マクミ等の「ミ」は潜象ですが、アマハヤミは、最も極微の(潜象に準ずる)現象粒子として扱われます。
 現象粒子である<イカツ>に当たる現代語は「正反電子」です。また、<イカツミ>に当たる現代語は「電氣素量」と言えますが、正確には当てはまりません。<イカツミ>はイカツの荷う電気の性質を持つ「ミ」、<マクミ>はイカツを巻いている磁氣の「ミ」、<カラミ>は絡んで発生する力の「ミ」で、これらはいずれもアマの潜態のままの<ウツリミ>であって、観測することはできません。そして、これら三つの「ミ」は<ミツゴ>と呼ばれ、<モコロ>を形成して、生命質系や物質系の現象の「ミのシロ」に変遷します。万象は、電子、原子、分子、細胞といった集合系であり、それらの物質の「ミ」の「シロ」は、アマから変遷したココロ、すなわち<ウツシツミ>であるということなのです。したがって、観測可能な電子等の現象粒子の背後には、見えない「ミ」が負われていて、それによって、<カム>の力が配分され、アマのイノチやアマのイキ(エネルギー)やアマのハタラキ(機能)が刻々に伝えられるのです。

生命質系のミツゴ

 そして、このように、アマの分身として、個々の粒子(ココロ)の「ミ」の中に潜在し、核的存在となっているものが<アマナ>です。それはアマのミのエキスであり、同時にアマと個々物質を繋ぐカケハシの役を果たしています。「ミ」の実質もアマ始元量であり、どんな微小な粒子でもアマから分けられて「マトマリ」を成すものには「ミ」があり、アマの速さでアマと交流し、アマのイノチを受け、刻々に<イマ><イマ>の「イマタチ」で新陳代謝をしています。即ち、マリ(微分されたマ)が刻々に発生、崩壊を繰り返します。 新陳代謝が全面停止すればそれは死を意味し、「マトマリ」は崩壊してすべてが元のマとマリ(アメ)に還元します。





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