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つのる思い

今日もいないのか
と思うと切なかった

でも、夕方の出勤だったようだった
彼の姿を見た瞬間、心臓が止まるかもしれないと思うくらいドキドキした
やっぱりどうしようもなく好きだ
どうにもならないのに

あのお店は土曜の夜は忙しい
忙しく働く彼を見ているだけでうれしくなる

時々聴こえてくる彼の声が嬉しい

ふとした瞬間に私に気づいたようで、会釈してきた
私は動揺しながらも、表むきは冷静に頭を下げた

やっぱり以前私に会釈してきたのは勘違いじゃなかったんだ
そう思うと、胸が高鳴る

彼はとってもクールでポーカーフェイス
そんな彼はあまり感情を出さない

そんな彼が会釈してきたと思うと、変な期待をしてしまう

帰り際
いつもありがとうございます
またお待ちしています

当たり前のことなんだけど
あんなに真っ直ぐ目を見て言われたのはじめて
しかも今まで、いつもという言葉は言ったことが無かった

勘違いしちゃう
でも少しぐらい自分勝手に思ってもいいよね

でも万が一にも
万分の一でも可能性があるのなら話したい
好意を持ってもらいたい
繋がりたい

彼が愛おしい
クールな眼差し
心に響く声
一つ一つが思い出される

初めて会った時には全く何も思わなかったのに
今は日々彼への気持ちがつのっていく

お店に行けば彼はいる
見ているだけでいいと思っていたのに

私のことを覚えてくれていると思ったその日から、彼への思いが加速した

恋はおちるもの
ほんとにそうね・・・

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