見出し画像

第6回 薬剤師 起業の道 運用資金編

私はとある調剤薬局グループで執行役員をしております。
そんなただの薬剤師でしたが2022/06/06に起業をいたしました!
会社の名前は「株式会社イヤクル」です!

⇩第5回の記事はこちら⇩

今回のテーマは薬剤師をやりながら起業した道のりを記事にしていきたいと思います。
第6回は「運用資金編」
起業ってこんな感じなんだ!と興味がある人は是非とも読んでいただけると嬉しく思います。

イヤクルのアプリ開発は順調に進んでいるなかで一つの懸念点があります。
それは開発費にお金を持っていかれているので

運用資金が圧倒的に足りない!

アプリ運営は調剤薬局のような店舗運営とは違い、維持費が圧倒的に少ないのが特徴です。
なぜなら店舗も必要ないので家賃、光熱費、水道代などの支出が少ないことが強みではあります。
とはいえ株式会社イヤクルの資金・・・つまりは企業としての体力の殆どがアプリの開発費に回されているのです。
それは体力の8~9割に及びます(笑)
それにいくら維持費がかからないとはいえ顧問税理士費用、サーバー代、ドメイン代、ライセンス取得代、保守費用など挙げだしたらキリがなく一定の支出は避けられません。

つまり無事リリースはできてもアプリの維持費用、全国の調剤薬局へ宣伝費用が圧倒的に足りないのです!
勿論、リリースしてすぐに全国の調剤薬局様がご利用していただければ問題はないのですが現実はそんなに甘くないですよね?(笑)

株式会社イヤクルの資金は自分ポケットマネーからの自己資本金と日本政策金融公庫から融資していただいたものだけ・・・圧倒的に企業としての体力が足りない・・・

そこで税理士さんに相談してみたところ「地銀さんに相談してみたらどうでしょう」とアドバイスをいただきました。
実は地銀さんには日本政策金融公庫から融資を受け取るための口座を開いておりまして、その担当者からよく融資は考えていないのですか?とお話をいただいておりました!
というわけですぐに事業計画書を持って銀行へ足を運びました。

地銀さんにイヤクルの事業内容を説明しにいく中でわかった衝撃事実は、担当の銀行マンが同郷で実家の隣の町で小学校の先輩だったということ。
「世の中は狭いですね~嬉しいな~」なんて言いながら良い雰囲気の中でお話ができました!

が!融資が降りず・・・

現実は厳しいです。
同郷の銀行マンも一生懸命あの手この手と融資する方法を考えてくれました。
しかし「第4回 融資編」でも書かれていたように前例がなくて見通しが立ちづらいということは融資を申請する上で一番のネックライン。
このプラットフォームビジネスは圧倒的に精査するための情報が足りていない・・・
つまり、銀行の決裁権を持つ人が納得するだけの情報が不足しているということ。
収益性に確実性がないことがこの事業の弱いところ・・・ということでした。初めてのことはいつだって厳しい!

銀行マン
「Sさん、この事業は素晴らしいです!
もしかしたら日本の医薬品産業に風穴を開ける可能性だってあると僕は思います。
でも、数字がないことは銀行としては弱い企業と見られるのです・・・
だから早くリリースして収益性で成果を上げてください!
この事業は稼げるんだぞという結果が欲しいのです。
応援してますので今後もお付き合いください」

なるほど・・・
収益性を上げたいから宣伝のために融資が必要だが、融資を得るには収益性が必要。
「卵が先か鶏が先か」これが起業家が悩み抱える矛盾なんだろうなと身をもって実感いたしました。
そして自分の経営能力のなさを改めて実感しました。
これは身銭を切ることも視野に入れる必要があるな・・・と覚悟を決めた瞬間でした。

最後に「小規模事業者持続化補助金」について教えてもらいました。
なんでも採択されるには厳しい審査と綿密な事業計画書などが必要らしいのですが、この事業はピッタリだとか。
これは使わない手はないということで現在奮闘中です!
「小規模事業者持続化補助金」は記事にできそうなら書いてみようと思います!

次回、「マーケティング編」へ

最後まで読んでいただき感謝です!もしよければ「スキ」と「フォロー」していただけると嬉しいです!

⇩私が薬剤師をやりながら起業した会社はこちら⇩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?