アラサーは気楽に身軽に働きたい
今日の本業は大嫌いな出しゃばりババアが休みだ。
なので社員の女の子とわたしが、
締めとかの重めの仕事をするのだけど、
…大変やりやすかった。
マジであのババアいらねえ。
本業で久しぶりにイライラしなかった。
休みなのに「何かあったら連絡してくださいね」と、
とんでもないことを言っていく奴なので、
わたし達が困って電話でもすれば、
きっとあのババアは大満足なのだろうけど、
ババアがいなくても全く何も困らなかった。いぇーい!!!
だってたかだか6時間のパートだもん。
社員が休むときは取引先にも連絡を入れてるけど、
パートのわたし達が休むときはそんなこともしない。
たぶんババアが休みなのも、
取引先の人は誰も気づいてないと思う。
パートなんてそんなもんなのだ。
身軽でいいじゃん!わたしはそういうのが好き。
しかし明日明後日は社員が出張なので、
わたしとババアで同じ作業をしなければならない。
きっとたいしたことのない作業でもいちいち大袈裟にチャットしてくるんだろうな、うっぜーな、
わたしたぶん無視しちゃうな。(確信)
ババアみたいにやりますやりますと騒がなくても、
この仕事は処理する人とチェックする人の2人作業になるので、
片方が処理していそうならいちいちやりますなんて言わなくても黙ってチェックに入ればいいのだ。
そのほうが作業が被らないし。
しかし自己主張の強すぎるババアはいちいちやりますやりますと大騒ぎし、
社員がお願いしますという前にチェックをして、
できる人ぶっては自分に酔っている。
それに巻き込まれて勝手に仕事ができないほうにされているわたしは本当にイライラしているのだ。
別にババアがいなきゃいないで、
わたしは新人さんが間違ってたら指摘するし、
業務連絡だって普通にしていた。
あいつがいたら敢えて何もしないだけだ。
あー明日明後日嫌だな。
もう絵文字どころか「!」すら使わないで、
心を無にして川に流されたと思って浮かぶしかない。
早く定時になりますように。
とにかくババアがわたしに接触してきませんように。
久しぶりに心が軽い状態で運送会社に向かった。
わたしは寝ているときも、
ババアが平日の朝6時前からチャットしていたり、
変なグループチャットを作って招待されたりする悪夢を見てうなされていた。
出しゃばりと仕事をするのは、
わたしにとって本当にストレスでしかないのだ。
しかし運送会社は今日は知らない人が来る。
昨日みたいにチャラい男の子がいなかったら、
たぶんまたわたしに金魚のフンみたいに付いてくるだろう。マジうぜえ。勘弁してくれよ。
着いたらタイミーらしき男の子がいたけれど、
わたしは見えないふりをして倉庫に向かった。
司令塔おじさんと昨日の無口な男の人が考えて、
タイミーは二手に分かれることになった。よっしゃ!
わたしは司令塔おじさんの仕事を手伝うことになったけれど、
ラップ巻きではなくて荷造りのほうらしい。
え、重いものを持てるのはどう見てもあの男の子のほうじゃん…なぜわたしがこっち???
しかし作業の説明を聞いてわたしは納得した。
今日は荷物が多いので仕分けて欲しいそうだ。
だから不慣れなほうにラップ巻き任せるのね。
しかし「今持ってくるから!」と言って、
8枚もパレットを持って来られて、
行き先も荷物のサイズも重さもぐちゃぐちゃだ。
え…これわたし1人で全部分けて積むの?
めっちゃ無茶振りやん無理だって…
しかし司令塔おじさんは荷物を置いてどこかに行ってしまったので、
わたしがやるしかない。
「ひぃぃぃどれ下にすればいいかわかんねえよぉ!
チャラい男の子がいたら全部教えてくれるのにぃ!」
と心の中で悲鳴を上げながら、
とりあえずラベルを見て分けていく。いつも来てるからって何でもできると思うなよ!
荷物がありすぎるので、
とりあえず除けておくのに空のパレットが欲しいと、
司令塔おじさんにお願いして持ってきてもらったりしていたら、
チャラい男の子が現れた。
き、救世主…!
今日はいるのね!よかったよかった。
なんか今日めっちゃ香水の匂いするけど、
なんでこんな男ばかりの会社で香水付けてんだろ?
まぁいいや、これでなんとかなる。
他のドライバーさん達も来てくれて、
わたしがなんとなく仕分けた荷物をキレイに積んでくれた。
さすがプロ!これはわたしにはできない。
ラップ巻きをして外に出ると、
タイミーの若い男の子が付いてきてしまった。
わたしが荷物を置く横で、
わたしから一切視線を外さずに、
背筋を伸ばして指示を待っている。
マジでやめてくれってそういうの!!!
わたしここの社員じゃない!!!
同じお給料でバイトしてるの!!!
そういう重たい視線マジで無理なんだけど!!!
嫌過ぎたので見ないふりをして去ろうとしたら、
「次何したらいいですか?」
と聞かれてしまったので、
「わたしに聞かれても…こことりあえず声かけて仕事もらうとこなんで」
と冷たく言い放ってわたしはいつものドライバーさんのところへ逃げた。
頼むから自分の仕事は自分で探してくれ。
わたしはよその会社で二度と会わない人の面倒なんか見たくない。
男の子はドライバーさんに声をかけて手伝っていた。
そうだ、ここはそうやって働くところなのだ。
黙って立ってたって誰も指示なんかくれない。
今の若い子には辛い現場だろうな。
わたしなんでよりによってこんな不親切な会社に居着いたんだろう。
別にカッコいい人もいないのに。
自分でもよくわからない。
男の子は定時になると勝手に上がっていった。
たぶんここにいるのは限界だったんだろう。
申し訳ないけれどわたしは人の面倒を見る余裕なんてない冷たい女なのだ。
勤続25年おじさんがわたしも上がっていいと言ってきたけれど、
いつも手伝っているドライバーさんが、
これから荷物を仕分けてラップ巻きまでするのは大変そうだったし、
これからどこどこの荷物が来ると予告もされていたので20分ほど残って手伝ってきた。わたしこの前本業で30分残されたときは家でブチ切れてたんだけどな。
明日はいつもの女の子が来るので安心して働ける。
だから本業なんてとっとと終わってほしいのだ。