タイミーのやめどき

やっぱりわたしはあの会社に行くと、
いつも幸せな気持ちで帰って来る気がする。
昨日も帰りにチャラい男の子と話したからだろうか。
しかしわたしには幸せなときほど終わりを意識してしまう変な癖がある。
別れはいつも幸せの後ろをついてくるのだ。
(中島みゆき「わかれうた」より)

たまに考えるのだけど、

わたしはいつタイミーをやめるんだろう。

 
何でも始めるより終わらせる方が難しいのだ。
万が一本業でフルタイムで働くようにお願いされたら平日の仕事には行けなくなりそうだけど、
土日はタイミーやるだろうな。
もしかしたら定時より早めに上がらせてもらって、
18時からの副業には出られるように交渉するかもしれない。
となると本業で正社員になったら?
いや試験とかめんどくさいからまずならないし、
「副業してもいいですか?」って聞いて土日は変わらずやりそうだ。
在宅勤務の本業だけだとわたしのメンタルがたぶん死ぬ。


もし家族に何かあって転職したらやめるだろうか。
でも何か起きたらまず要るのはお金だし、
せっかく見つけた収入源を自分から切るようなことはないような気がする。
タイミーのやめどきって本当わからない。
子供を産んだりしたらさすがにできないだろうけど、
彼氏どころか男友達すら一人もいないわたしには違う世界の話だ。
うん、関係ねえ。わたし子供嫌いだし。

そして気に入った会社が見つかると、
わたしはいつまでここに来ることができるんだろうといつも考えてしまう。
閑散期には募集が出なくなるのではないかとか、
新人さんが入ったらもうタイミーは取らないのではとか、
嫌な人に会うようになったら来なくなるかもとか。
突然別のアプリに切り替えた会社もあったし、
タイミーの募集が無くなって普通の求人を出している会社もあったから、
トラブルがあるところもあるのかもしれない。

でも一番リアルなのは、

募集が出てもすぐに埋まって入れない!


こうなると全く予定が立たない。
お手洗いに行っている間に埋まる勢いのところも珍しくないのだ。
わたしは来月もいつもの会社の募集に無事に申し込めたけれど、
ここも以前とは違って瞬殺で埋まるようになってしまったから、
再来月はもうわからない。
全ては募集のタイミング次第だ。

何でも当たり前だと思ってはいけないなと思う。
わたしが何となく入れた仕事だって、
もしかしたら他の誰かが当てにしていた仕事かもしれないのだ。
カッコいい社員さんに会いに行きたいなって誰かが楽しみにしていた仕事を、
知らず知らずのうちに奪ってしまっている可能性だってあるのだ。


来月も好きな会社に無事に通えることになってわたしは本当に幸せだと思う。


神様はまだわたしがあの会社に通っていいと言ってくれているのだ。
迷惑をかけないように真面目に働かなくては。
いつも来るけど全然使えないおばちゃんとか、
慣れてるからって偉そうなタイミーにだけはなりたくないものだ。

そしていつもいつも来れると思わないように、
いつ来れなくなっても落ち込まないように、
何にもしがみつかずに一人で強く生きていきたい。