アラサー、バンドTシャツを着て偉いおじさんと面談をする

本業のパソコンのパスワードを忘れてしまい、
朝からロックされてしまった。
わたしはたまにパスワードをど忘れしてしまうので、
会社のiPhoneもロックされたことがある。
またやっちゃったよ。めんどくせえ。
ヘルプデスクに問い合わせてもずーっと話し中で、
やっと繋がって言う通りにして、
ようやくログインできたと思ったら、
もう45分経っていた。(同僚の方々ごめんなさい)
あぁやる気失せる。帰りたい。いや家なんだけどさ。


もうすぐ推しのライブに行く。
わたしには何人か推しがいて、
この推しは中学生の頃から20年近くファンクラブに入っているけれど、
ライブに行くのは1年振りだ。
久しぶりなのもあって、
最近ついつい曲を聴いて予習してしまう。
20年来の習慣だから無意識に血が騒ぐのか、
まだ先なのに荷造りまで始めてしまって、
10年以上前に買った推しのグッズで、
ちょうどいい大きさのトートバッグを見つけた。
中に4年前のグッズのキーホルダーが入ってたので、
なんとなくトートバッグに付けてみたら、

…めっちゃガチ勢みたいになった。

(去年の缶バッジもあるからあとで付けてみよう!)


さすがはファン歴20年、
全くその気がなくてもたった数分でガチ勢に変身できるものである。

ついでに着て行こうと思っていた、
9年前のグッズのTシャツも出してみた。
シワシワだ。これはアイロン掛けしなくては。
明日やろうと思って一応干しておいたら、
なんか久しぶりに着てみたくなった。
このTシャツは結構お気に入りなのだ。
着てみたらやっぱり馴染んだ。

今日はこれで出かけたい。

これでバイト行こ!


…あれ今日は偉い人来るんじゃなかったっけ?
まぁいっか。わたしただの日雇いだし。

アーティストのTシャツを着て出勤し、
電車の中でも曲を聴いて予習して、
マスクの下でニヤニヤしていた。
もうすぐ推しに会えるのだ。でれでれ。
こういう幸せほんと大事。


運送会社に着いたら後から偉い人が来て、
名刺を頂いて面談みたいな感じになった。

なんでわたし知らない会社で知らないおじさんと面談してるんだろ。


タイミーってそういうアプリだったっけ?(2回目)
勤務時間を早めて良いのかの相談だったのだけど、
わたし達的には、
「募集のタイミングによっては来れませんよ?」
という感じだ。
わたし再来週から遠征で休むし。
なんかあてにされすぎている。
でもここはリピーターだけに募集を出しているわけではないので誰でも来れてしまうのだ。
だからせめてリピーターだけに募集かけてもらお!と偉い人に相談したかったけれど、
今日に限ってなぜか仕事が忙しくて、
落ち着いた頃には偉い人は帰ってしまっていた。
ここにまた来れるかどうかはやっぱり運まかせだ。
仕方ない。わたしは使い捨てのタイミーだもの。
来週どこにいるかわからない身分だもの。

アーティストTシャツには全く突っ込まれず、
いつも通り仕事は終わった。


意外と普通に着れるんだな。
遠征に行ったらまた買うし、
好きな人の工場にも着ていこーっと。
わたしはわりとぴったりしたトップスが好きで、
丈の長い服もあまり持っていないので、
ラップ巻きをしてかがむと胸元やお尻?腰?が見えちゃいそうでちょっとハラハラしていた。
その点ではTシャツは優秀だ。これは使える。

今日は重たいものを持ちまくって疲れてしまった。
帰りに優しいおじさんがわたし達に千円札をくれて、「これで飲み物を買っておいで。お釣りはあげるから2人で分けて。」と言ってくれた。
太っ腹すぎる!!!!!
ありがたく自販機で飲み物を買わせて頂いた。
こんな優しい社員さんは他の会社で見たことがない。

なんか結局何も変わらなそうな面談だったから、
このまま平和な日々が続いてほしい。
わたしが工場とかで働いてるときに募集が出ませんように。
ほんとそれだけだ。

偉い人に頂いた名刺、
スマホケースに入れっぱなしにしてわたしがもし突然意識不明になったりしたら、
わたしここの会社の人だと思われるのかな。
でも確実に連絡行くよな。
なんて考えてしまうのは、
はぐれ刑事純情派の見過ぎだろうか。