アラサーは相談女になりたい

今日はタイミーで好きな人のいる工場へ。

先週気持ち悪い男に手を握られて本当に嫌だったので、(「好きな人には好かれない人生」参照)
1本遅い電車で向かう。
早く行って身だしなみを整えたいところなのに、
なんでわたしがこんなに気遣わなきゃいけないの!(怒)


でも嫌だ。
好きでもないのにスキンシップがエスカレートしてくる男は怖いだけだし、
もし好きな人に見られて勘違いされたら死にたくなるし、
何よりも、
何か問題を起こして会社にブロックされたら大本命に会えなくなってしまう。(トラウマ)
それだけは避けたい。


あんな男に引き裂かれてたまるかオラァァァァァ!!!!!




わたしの好きな人はギリギリに来るので、
「もしかしたら駅で会っちゃうかも!?
そしたら靴箱までご一緒させて頂いて、
ついでに相談しちゃえばいいじゃないか!
そして連絡先も聞いてしまえ!!!」
なんてハラハラしながら来たけれど、
やっぱり会わなかった。(運命)

しかし今日は入口で別の社員の女の子に会ったので挨拶してたところ、



奴が現れた!!!




「おぉ〇〇さ〜ん!」と他の誰も呼ばない名字で馴れ馴れしく呼んできたが、
(ここはタイミーが多すぎて数ヶ月通っていても名前までは認知されない)
女性社員が間にいたせいか、触られずに済んだ。
なんか通り過ぎた後に一人で「また今度、うんまた今度〜」みたいなことを言っていて本当に気味悪かった。

何が今度だ、二度と会いたくねえわクソが!!!



でもこの女の子のおかげで今日は触られずに済んだ。
ありがとう。わたしより年下の地味な女の子。
やっぱり社員さんって頼りになるぅ(涙)
しかも9時出勤の日と8時30分出勤の日があるって教えてくれた。
好きな人はもう来ていたから、今日は早い方だったのかもしれない。
(今日に限ってゆっくり来てしまったわたし…ほんと神様いいかげんにしろよ)


今日もなんとか好きな人と別のフロアに送られずに済み(あと一席隣に座っていたら危なかった)、
工場内へ。


いつもこの時間は好きな人に会えるか、どのポジションになるかドキドキハラハラするのに、
朝気持ち悪い男に会わなくて済んだ安堵の方が強くてちょっと泣きそうだった。
(もしかしたら震えてたかもしれない…怖かった)
「あれわたし今好きな人のこと考えてない…これはおかしいぞ」って自分で気づいて驚いた。
いつも顔では笑っていたけれど、本当はめちゃくちゃ嫌だったのだ。自分でも気づいていなかった。


そして好きな人は、
今日はいたけれどいつもとポジションが違う。
あー、もしかしたら今日は話せないかも。
これは厳しいやつ。


しかし相変わらずカッコいい。
遠目で見ても王子様。
肩幅がさ、昔好きだったバンドマン(故人)と同じなのだ。
初めて行ったサイン会の時、目の前に現れた大きい大きい背中。
そっくりだ。てかもう同じじゃないか。
彼が亡くなってもう1年になるけれど、わたしの中ではまだ消えてはいないのかもしれない。
あんなに好きだったバンドマンだもの。


そんなことを思いながら今日も黙々と作業。
一度別の社員さんを呼びに行ったら、好きな人は振り返ってわたしを見た。
よしよし、これで今日わたしが来たことは認識されたぞ。


好きな人ではなく別の社員さんがポジションを振り分ける時はいつも予想外のところに振られるので、
今日も初めてのポジションに来てしまった。
好きな人は絶対にわたしをこんなところには送らない。
そして遠い。
今日はコンサートで言うと2階席だ。残念。
物を取るついでに後ろを振り返って好きな人をちらちら見る。


一度、彼もこっちを向いていて目が合ってしまった。
なんであんな遠くからこっち見てんの?
わたしも彼のいるポジションに入ったことはあるけれど、こんな遠くまで視線を送ることはない。
こんな遠くから彼を見ていたのが本人にバレてめっちゃ恥ずかしくなり、すぐに目をそらしてしまった。

「もしかして今わたしのこと見てた?え?なになにもしかして彼もわたしのこと気になってる?じゃあ付き合いましょうよ!!!わたし今日この後ひま!!!」
(もちろん心の声)

しかし数時間後、そういえばわたしの頭上の壁に時計がかかっていたのを思い出した。
そうだ、わたしもあそこから時計を見ることはある…。
彼はおそらくわたしではなく時計を確認していたのだ。
昼休みの前だったし。
お腹空いてたのね。うんうん。


なんかもーこんなことばっかりでさ、
いつもいつも好きなのはわたしばっかりで嫌になる。
少しはわたしに興味持てよ!!!!!
わたし今日あの男めちゃくちゃ怖かったから相談くらいさせてよ!!!!!



そしてなんでこんなに真面目に働いてんのに、
気持ち悪いクソ男のせいでわたしがストレス溜めなきゃいけないわけ?
自分の洗濯物も適当にしかたたまない女が、
ここに来てから数時間ホテルのパジャマをたたみ続けているのだ。
(絶対他の人より雑だし遅いと思う…ごめんなさい)
好きな人のためなら嫌いなことでもできるもんなんだなと自分で自分に感心した。


気持ち悪い男に会わないかハラハラし、
好きな男に近づけるかドキドキイライラし、
全く性格に合わない、お給料もそれほど良くない仕事を休日にしているわたし。
一体何やってんだろうと思う。
そしてこれはいつまで続くのだろうか。
aikoじゃないけど帰りの道が見えないのだ。


そして結局今日は彼とは一言も話さずに終わった。
声すら聞けなかった。
ほんと休日に何してるんだろわたし、
今日もっと稼げたよな。ちっ。


お給料が安いだけあって帰りは早いので、
SeriaでUV手袋を買った。
ここに来る時は絶対に手袋をしてくるのだ。
気持ち悪い男に素手を触られないために、せめてもの対策だ。
いや宣戦布告だ。
触れるものなら触ってみやがれ、わたしはあんたみたいな気持ち悪い男には布しか触らせません。
触っても握ってもそれはわたしではなくただの布です。100均の手袋です。
わたしはギリ触られちゃいないのだ。
そう思わないととても来られない。


少女漫画なら好きな人が助けてくれるけれど、
現実は自分の身は自分で守らないと誰も助けてくれないのだ。


本当は涙をこらえて好きな人に相談したいけれど、
神様はそんなチャンスをわたしにくれない。
今日だって常にパートのおばちゃんに囲まれてる彼にタイミーのわたしが話しかけるのは無理だった。
そんなことをしたらお互い働きにくくなってしまう。
現実は厳しい。現実はうまくいかない。


でも次ここに来れるのは早くて2週間後だ。
その頃には募集のシフトが変わっているかもしれないし、
わたしの恐怖も落ち着いているかもしれないし、
クソ男も間を空ければ落ち着く…かもしれない。


どうかどうか、王子様との縁が切れませんように。
次来た時も彼がいて、近くで声が聞けますように。
隙あらば奴のことを彼に相談できますように。(下心)