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ChatGPT小説 常楽院雛子の事件簿(仮)

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2023年5月の記事一覧

第4話 坂本直行

2058年8月16日 金曜日 フロイドの第一印象はだらしない人間そのものだった。  僕の一番キライなタイプだ。とくに麻薬中毒者のような自分を大切にしないタイプ。一時の欲望に流されるような人物はどうしようもない。  長い髪の毛をネクタイで結んでいて、顎には無精髭が生えている。瞳は半開きで、どこか遠くを見つめているような、なにも見ていないような光のない空洞、穴のように見える。無気力な人間がいるとしたら、まさしくこういうタイプなのだろうと思う。  周りのことにもそして自分自身のこ

第3話 斎藤嘉樹

2058年5月15日 火曜日 「SIDを処置することが本当に怖くないのか?」実家に帰ったとき父親にそう聞かれた。本当は少し怖い。  僕の年齢でSIDの処置をする人はまだ少数で、一般的には18歳以上、あるいは成人してから処置する人が多い。また幼児期の装着は何らかの精神疾患を及ぼすリスクが成人に比べると高いという話も聞いていた。  けれども僕が通っている学校では、早期のSID装着が推奨されている。  早い子で9歳、遅くとも16歳までには、SIDを装着した状態で授業を受けること