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思いがけず旅人がやってくる

利府トレイル説明会があった翌日の夜。知人とラインで長電話をしていたら、ある方からラインの通知が来ました。

「ずいぶん長い電話だな。」

僕はそのとき初めて、その方が何回も電話をかけてきていたことを知り、一旦知人にはことわって、その方に電話することにしました。

「今さ、イギリス人がいるんだよ。ヒッチハイクで来たんだって。ちょっと来てよ。」

僕はその方のお宅に向かいました。歩いて10分のハーバーハウスかなめさん、須賀漁港で漁師民宿を営まれています。

着くと、お弁当とラーメンを食べているトビアスさんがいました。日本語がとても堪能で、日本の歴史が大好きな青年です。

彼とは20分ほど、いつ来日したのか、どこを目指しているのか、今日はどこから来たのか、どうしてここにたどり着いたのか、僕がここでトレイルを作っている話などをして別れました。

利府のお隣松島にも興味があって、明日オーナーさんが船を出してくれる無人島で龍神様が信仰されていることを知ると、「だから日本が好きなんだよね」と嬉しそう。こちらも嬉しくなりました。

また別なところで面白いと思ったのは、僕を呼び出したオーナーさんが、

「昨日トレイルの話を聞いたからさ、なんかこういうことがあるんだなと思ってよ。彼はヒッチハイクだけど、歩いてくれる人が来たらと思ったらワクワクしてよ。外国人も来たら嬉しいよな」

と少し興奮気味に話してくれたのでした。
※この日の前日、利府にトレイルを作りましょうという話をしたばかりだった。詳しくはこちらの記事を参照。

たしかに言われてみればそうですね。ヒッチハイクとトレイルは違いますが、こうやって思いがけず誰かと出会い交流が生まれるのは、旅人に限らず受け入れる側にとっても最大の喜びのような気がします。

なんか昨日話したことが現実となって現れて、そのタイミングがタイミングなだけに、ちょっとできすぎのような気がして、嬉しさと同時にちょっとおかしくなったのです。ただそれだけのことで、大したことではないのですが、なんとなく記事を書きたくなったのでした。