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利府トレイルPJT、また一歩前進

6月21日(水)、利府駅前のtsumikiで利府トレイル説明会を実施してきました。

発表前。待機中。

今回の説明会の趣旨は、「トレイルって面白いね」「たしかに地域を活気づけるかも」とトレイルの魅力や可能性を住民の方に感じ取ってもらい、一人でもいいのでプロジェクトに参加していただく人を見つけることでした。なので、主な対象は地域の人でした。

現状の最大の課題

というのも、このプロジェクトを始めてから1年半、ハイカー仲間と学生さんに協力してもらって利府のあちこちを歩いてきたものの、いくら我々が頑張ったとしても地域の方が加わらなければ絵に描いた餅、次に繋がらないと思ったのです。もちろん、この間地元の方との交流を深め、折々に利府トレイルのことを伝えてきました。しかし、いくら立ち話で利府トレイルの魅力を伝えても、「いいね」「面白そうだね」で終わってしまい、一緒にやっていくというステージまでは持っていけなかったのです。そんな自分にチャンスが訪れたのは、今年の3月18日にtsumikiで開かれた「利府チャレンジプロジェクトアワード」でした。

アワード受賞!

このアワードについては、当法人タンコーカナリのHPtsumikiさんのレポートでそのときの様子が紹介されているので、お時間のある方はぜひご覧ください。
さて、私はこのとき「利府トレイルプロジェクト」について発表したのですが、有難いことに優秀賞をいただき今後一年間tsumikiさんのサポートを継続的に受けられる機会をいただけたのでした。それが今回の説明会に繋がっております。tsumikiさんは、利府町が設置した起業相談の場を兼ねたカフェで、この町で何かやりたい人にとっては欠かせない場所となっています。

説明会は真剣そのもの

そして、21日説明会が実施されました。冒頭で述べましたが、今回の目標はトレイルの魅力を伝えることと協力者を募ることです。そこで普段からプロジェクト仲間としてお世話になっているハイカー二人と塩釜でゲストハウスをしているみなとまるさんにお願いし、プレゼンターとして発表していただくことにしました。

ハイカーTさんには、一つのトレイルが出来上がるまでのプロセスについて、またそのプロセスの中で大切なことを、成功事例と失敗事例に触れながら話していただきました。

小難しい話を分かりやすく教えてくれたハイカーTさん

みちのく潮風トレイルを歩いたことがきっかけとなって県内に移住してきた旅する本屋さんには、移住者の立場としてトレイルの魅力に迫ってもらったと同時に、現在住み始めた雄勝町でどんな活動をしているのか聞きました。

トレイルと移住?参加者の皆さんは興味津々です

みなとまるさんには、受け入れる側の立場としてトレイルのどんなところに魅力や可能性を感じているのか語っていただきました。

お客さんと塩釜の街に繰り出すユニークなゲストハウス「みなとまる」さん

この三人の発表のおかげで、私が触れられなかった点や、トレイルを様々な角度から検証するような形となり、重層的にトレイルの魅力に迫れることができ、参加者の皆さんも飽きることなく、トレイルの面白さに触れられたのではないでしょうか。

スペシャルゲスト参上!

また、町内でいつもお世話になっている内海旅館の内海さんも、スペシャルゲストとして発表していただくことにしました。

内海旅館の内海さんはいつも熱い!

実はこの説明会の前日、「自分にも話せる時間あるかな」と電話がかかってきたのです。僕自身はウェルカムです。むしろ住民の方が自ら伝えたいことがあるなんて嬉しすぎるじゃないですか。当日はどんなことを話すのかなと私自身興味津々でしたが、沢乙地区の美しい自然風景やそこに息づく山野草や生き物について、また江戸時代の奥州名所図会に「十符の里浦」として利府が紹介されていることなどから、昔から利府が風光明媚な場所であったことを紹介していました。私自身知らなかったことが多く、とても勉強になりました。

次のステージへ

さて、そんな強力助っ人陣に助けられ説明会は大成功。皆さんの真剣な眼差しと核心をつくような質問、そしてアンケートに書かれた熱いコメントは、参加者の皆さんがこのトレイルに魅力を感じ取ってくださった結果だと思います。実際、「プロジェクトを一緒にやりたい!」という人が9割で、残りの方も「自分の事業と一緒にコラボしたい」とお声を頂きました。住民の方がこのプロジェクトに関わってくれる、そのステージへ一歩踏み出せたと思います。

ここまで来るのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、歩くスピードと一緒で、ゆっくりゆっくり確実に進めていきましょう。皆さん、ありがとうございました。