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第6講 時制の一致・相対関係

複文において、主節が表す出来事・状態と、従属節が表す出来事・状態が同じ時であるか、別のときであるかにおいて、従属節の述語動詞の時制が変化数場合がある。原則として、主節と従属節の出来事・状態が同時であるときは従属節側の述語動詞の時制を主節側の時制に一致させ(時制の一致)、主節と従属接続詞の出来事・状態に時間差がある時には、それぞれ適切な時制を表す述語動詞の形をもちいる。

また、完了時制とは、一つ前の時間から基準時まで(例えば過去から現在)の動作または状態の関連性を述べる時に用いる時制である。大過去と過去の関連性を述べる過去完了、過去と現在の関連性を述べる現在完了、現在と未来の関連性を述べる未来完了の3つの完了時制がある。これらのうち、過去完了(または大過去)時制を用いる時には必ず基準時となる過去の出来事・状態を述べる別の節が必要であるため、過去完了を短文で用いることは原則としてしないということを覚えておくとよい。

英語の時制を時間を表す数直線上に示すと下図のようになる。左が過去で、右に行くほど時間は新しくなる。

時系列図

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