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第34回 石と賢治のミュージアム 作品と鉱物①


賢治デクノボーの道

冒頭から駐車場にある、デクノボーの道の看板に出会いました。前回とめた場所ではなかったので見落としがあったのでしょう。

賢治デクノボーの道

(前略)
そして私たちは、この「デクノボー」のほんとうの値うちを理解できるな ら、技師時代の賢治の考え方・生き方にまで理解がとどくのではないでしょうか。そのためまず 「賢治デクノボーの道」を、技師賢治といっしょに歩かれ、次いでここ「双思堂文庫」に収められてある資料でもって、賢治が求め た「ほんとうのほんとう」を究めていただきたいとねがっています。

二〇〇三年十月 宮沢賢治地方セミナー東山町実行委員会

賢治デクノボーの道 看板より

丁度9/24朝、NHKこころの時代 シリーズ宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる (6)「デクノボー」として生きる を放送されて直後なので胸に響きました。宮沢賢治が昭和六年九月ニ十一日病臥帰花して程無く、十一月三日にあの、雨ニモマケズ詩が書かれた訳ですから、東北砕石工場時代、サラリーマン賢治の心境が色濃く反映していると考えてもよいのではないか、と思いました。
皆さんも、実際石と賢治のミュージアムに足を運んで、デクノボーの道を歩いてみませんか。きっと花巻だけでは分からない晩年の賢治が見えてくると思います。

様々な鉱物に光を!

常設展示は省略させていただき、目玉の展示を見させていただきました。スター効果、キャッツアイ効果は、実際にライトを照らすと見えてきます。スターローズクォーツは6方向にまるで星のように光ります。写真のように。また繊維石膏は、猫の瞳のように綺麗な線が浮かびあがります。
私の名前通り、黒曜石でもキャッツアイ効果でました!ほんと、鉱物の世界は不思議で美しいですね。

その他遊色効果で、オパール等の煌きを見ることができます。館長やスタッフが説明してくださるので、ぜひ楽しんでください。自分の想像ですが、宮沢賢治童話村のライトアップはオパールの煌きのイメージを強めに偏光フィルターで出しているのだと思います。実際、賢治さんの世界ではあのような彩色は実現できずにいたと思うので、本人も見たら大変驚いて見てくれることでしょう。

十力の金剛石、の世界

2023秋 連続企画 宮沢賢治 作品と鉱物 ①十力の金剛石 の世界 です。こちらは、石と賢治のミュージアムさんからXでポストして情報を開示しているので、そちらを参考にしてください。十力の金剛石はとにかく宝石がこれでもかと出てくるお話ですので、文章と宝石を見比べながらじっくり味わっていただきたいですね。

終わりに

今回は短い滞在でしたが、館長さん自ら説明していただき恐縮でした。本当にありがとうございました。それにしても、NHK こころの時代 宮沢賢治 で石と賢治のミュージアムさんも出演になって大変だったんだろうなと推測できました。その第六回最終回エンディングでは、関係者全員が登場するというフィナーレで半年見続けてよかったと思える終わり方でした。当然、石と賢治のミュージアムからは館長さんが出演。
まだ見ていない方、土曜日9月30日再放送です。午後1:00~2:00ぜひご覧になってください。

追記  もち御膳

お昼は、一関市街地 #ふじせい で、ひと口もち膳頂きました。一関は非常にもち文化が発達しており、このひと口もち膳でも1回に9種類のもちが楽しめます。是非もち文化を味わってくださいね。

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