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本当はすごい、Amazonで¥599のゴムベラ

ゴムベラを使いこなす者が菓子作りを制す。

菓子作りにおいて欠かすことのできないゴムベラ。現場ではマリーズと呼ぶ方が多いでしょうか。
世に出回っているゴムベラは種類や形状、素材もさまざま。

そこで、
これを買っておけば間違いない、本当にお勧めできる一本を紹介します。

遠藤商事 業務用 一体式ケーキクリーナー

デザインは至ってシンプル。決してスタイリッシュとは言えません。
しかしこれから語る多くのメリットで覆してみせます。
共に働くパティシエスタッフも口を揃えて使いやすいと言い、プロアマ問わずこれだけ使えばいいとさえ思っています。

お勧めポイントを解説しましょう。

耐熱である

必須条件です。
過去にキャラメルの仕込中、誤って非耐熱ゴムベラを使用してしまう事故を経験しています。ゴムベラが溶けだしプラスチックが焼ける匂いが厨房中にひろがりました。当然食材をダメにしました。耐熱一択です。
仕込みを制限されるのでやはり耐熱で統一しておきましょう。
非耐熱ゴムベラ・・・冷たい仕込みだけ
耐熱ゴムベラ・・・全ての仕込み
耐熱ゴムベラとそうでないものが混在していると使い分けが面倒です。
”これ耐熱だっけ?”と手が止まる時間が無駄。

※現場では扱いやすさを重視して大型の非耐熱ゴムベラを一部揃えています。

継ぎ目のない一体型

先端と持ち手に継ぎ目のない構造で、汚れが溜まることなく衛生的です。
たまに見かける先端が取り外せるタイプのものは洗うのがとても面倒。これを洗わずに放置してしまうとかなり不衛生です。
そして事故の元、事故とはつまり食中毒。継ぎ目のないゴムベラを選ぶことはそれだけ壮大なこと。
心してゴムベラを選びましょう。

持ち手が木製でない

持ち手が木製のゴムベラはカッコいいですね。ただ洗いを繰り返していると木が痛み見た目が悪くなる。そして不衛生。我々のように日々洗いを繰り返していればなおのこと。
ゴムベラのみならず、持ち手が木製の器具は同じ理由で極力避けています。包丁やフライパン、スプーン、フォークなどです。

驚くほどしなやか

初めてこれを手にすると、誰もが”柔らかい”と思うでしょう。
この柔軟性が特徴なのです。まずこの柔らかさに躊躇します。多少慣れが必要かもしれません。しかし、使い続ければ”これでなくてはならない”となる。
あらゆるサイズのボールにフィットします。特に15㎝以下のボールに使用すると力を発揮し、美しく食材をかき集めてくれます。硬いゴムベラはボールのサイズが小さくなるほど扱いづらくストレスでした。
混ぜる作業も素材の柔らかさとはうらはらに生地やクリームをしっかり受け止めスムーズに分散させます。混ぜやすさはとても重要です。
ただ硬さのある食材は扱いづらいので注意が必要です。

洗いやすい素材

マッドな質感で適度なざらつきのあるシリコン素材。気持ちのよい自分好みの触り心地です。
この加工により汚れの付着が浅くなっているように感じます。つまり洗い物がとても楽。もちろん洗剤をつけて洗いますが、水道の水圧だけでもツルッと汚れがはずれてくれます。
手入れのしやすいデザインは、日々大量の洗い物をする私たちにとってかなりありがたい。これだけで購入する価値があります。

カラバリ

赤、青、黄の3色展開です。色味は強く鮮明。
私は3色揃えてしまいました。

色の強い食材はゴムベラに移ってしまうことがあります。一般的な白いゴムベラであればかなり目立ち、次亜塩素酸に漬ける羽目に。
食材の色に合わせてゴムベラを選べば汚れてもほとんど目立ちません。
オレンジの皮のを扱うときは黄色、イチゴなら赤、色がなければ好きなものを使います。
ただでさえ汚れを寄せ付けない加工が施してあるうえにこのように使い分けをすることでゴムベラの見た目と衛生を保つことができます。

コスパ

最強です。これだけお勧めできるポイントを兼ね備えながらAmazonで¥559です。導入しやすい価格ではないでしょうか。
これまで名門ブランドの高価なゴムベラもたくさん使ってきました。それに劣らないレベルの立派な商品です。むしろこちらの方が使いやすい。

まずは使ってみてほしい

前回のnoteでも書きました。
製菓器具を正しく選ぶと仕上がりが劇的に進化します。
そして菓子作りが楽しくなるはずです。


ここで紹介したゴムベラを使うこと、使いこなすことが菓子作りの向上に大きく貢献することでしょう。
菓子作りに挑戦するひとは最初の一本に、プロはサブでよいのでまず使ってほしい。

ありがとうございました。




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