ブルーオーシャン戦略は賢いのに、紅一点狙いだとアザとく思われる

Voicyという音声配信のサービスで社長の緒方さんとけんすうさんが対談している回がとても興味深かった。

詳しい内容はリンク先のコンテンツを聞いてもらうとして、聞きながら考えたことを書いてみる。

はなしの中で、「需要があるから価値って生まれるよね」みたいなことが話されていて、とても重要なことだと思った。

「価値」は需要によって決まる。
こうやって書いちゃうと当たり前に思えるんだけど、多くの人は逆だと思っているのではないだろうか(ぼくも含めて)

つまり、「価値があるから需要が生まれる」のではなく

「需要があること自体が価値になっている」ということ。

「ニワトリか卵か」ともいえるかもしれない。
でも、価値に関しては「需要ファースト」と言っていいと思う。

まず需要。需要があるから価値があるとみんなが思う。

他の人が欲しがっているから、欲しくなる。

ある意味では、価値とは幻想であるとも言える。

ブルーオーシャンと紅一点

ここで一つの例として、「モテる人」を作為的につくりだすことは可能か?みたいな思考実験をしてみたい。

価値という意味ではわかりやすいと思うので、あえて「モテる女性」という分野で考えてみる。(あくまで思考実験です)

モテる女性とはどんな人か? というと、これは簡単な話で「他の異性(異性じゃなくてもいいけど)から多くアプローチされる人」のこと。

もちろんそれだけがモテる要素ではないとは思うけど、ここは話を単純にするために、

受けたアプローチの数=モテ度、と定義してみる。

すると、一つの攻略法が思いつく。

だれでもなんでもいいから、とにかくアプローチ(デートに誘われる、告白されるなど)を受ける数を増やしていく方策をとればモテ度は高まる、ということになる。

たとえば「紅一点作戦」。

つまり「女っ気のないグループに1人だけの異性として加入」することで、需要を集中させて競争度合いをあげていく、というもの。

友達や同性にどう思われるかをべつにすれば、これは有効な戦略だと言える。

なぜなら、先ほどの「需要があることが価値になる」という公式(?)に当てはめてみると、まさに需要を作り出していることになるから。

だから、「とにかくモテるキャラクターになりたい」という願望があるときには、自分の容姿や内面を磨く努力よりも、競争倍率の低そうな環境を見つけた方が効果的ということになる。

最初に書いたけど、これは「思考実験」なので、そんなアザといのは嫌だとかの感情はひとまず置いておきます。

SNSで「とにかくフォロワーの数を増やす」みたいな戦略も同じで、数が多いからすごい人に思われる、みたいのもある。
でも今やこちらは飽和状態で、不自然にフォロワーの多いアカウントは胡散臭いと疑われる傾向はあるとは思うけど。


「ブルーオーシャン」について。

よくマーケティングとかビジネスの話で「ブルーオーシャンを狙え」みたいな話がある。

「ブルーオーシャン」は競合の少ない分野、みたいな意味。反対語はレッドオーシャンで、こちらは競合だらけみたいなイメージ。


「ブルーオーシャン」で勝負すれば、より少ない労力で結果が得られるし、その方が商品やサービスの質を向上させることに時間を使えるからいいよね、みたいな言われ方をする(すごいザックリですけど)

この「ブルーオーシャン戦略」は、先に書いた「紅一点戦略」と
言ってることは同じ。

だけど、前者はどちらかといえば賢い人みたいに思われるのに、
対して後者(紅一点)はなんだかアザとく思われるのはなぜだろう。

今度この辺りについても考えてみたい。


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