映画「生きて、生きて、生きろ。」を見た。
お友達に声かけして東中野。
久しぶりにプールナ食堂。
ここは、寄付で運営されている無料の食堂。予約が苦手で、一年ぶりくらい。
店主も元気そうでした。
https://www.petiteadventurefilms.com/20220223_purna/
その後、ポレポレ東中野にて、映画「生きて、生きて、生きろ。」を見た。
http://ikiro.ndn-news.co.jp/#trailer
福島の震災による、息子の死別からアルコール依存症になる方、避難から認知症になって孤立する家庭。
自責し、セルフネグレクトをし、泣くこともできずに処方薬とアルコールで意識を飛ばす人たち。
それらを訪問したり、診察する医療従事者たちの物語。
福島と沖縄は似ている。
どちらも、発症遅延型のPTSDが多い。
戦争から何十年も経って、不眠やフラッシュバックが起こる。家族は安心できず、世代を超えて影響をする。
訪問看護で利用者宅にカセットコンロと食材を持ち込みジンギスカンを食べるシーンがあった。
ジンギスカンという物件を中心に会話をし、食べ方を話し、各々が火の通った肉と野菜をを口に運ぶ。
火を囲って食事をすることは人としての原始的な営みであり、治療的でもある。
これ、訪問看護の点数としてはどうなってるのだろう?
この映画を紹介してくれたドクターが言っていた。
精神科は初診は1時間、2回目以降は10分の診察じゃないと運営できない制度になっている。
医療従事者は、制度の活用が死活問題。
仕事外の業務が多いと実績と収入にならない。経済と生存(医療)の天秤の下で生きている。
人は本能的に自分の生存が確保出来たなら、近くの人を生存させる。
生存(医療)への比重が高いほど、経済的困窮もし易いように思う。
難民申請を求めながら困窮する外国人の支援者も然り、自身の納税(生活)よりも隣人の生存を優先させている。
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/R891XZ8NJV/
PTSDは貧しい土地に多い。
そこに住む貧しい者にこそ、心理療法と社会的支援が必要。
こうして見えている社会課題があるのに、解決の遠いもどかしさよ。
ジュディス・ハーマンの書籍「心的外傷と回復」の結びの言葉
「結局のところ、心的外傷を癒すためには身体と脳と心を一つに統合することが必要なのだという、基本に立ち戻ることになる。まず安全な場をもつこと、そして思い出すこと、服喪追悼すること、そしてコミュニティにもう一度つながることである。…回復の土台石となるのは、心理療法と社会的支援である。この原理は、どんな治療技法によっても、どんな薬物によっても変わることはない。」
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