【四川・一人旅】青城山と都江堰を1日で巡る(後編-都江堰-)※2018年

青城山と都江堰を1日で周れるかチャレンジ、後編の都江堰です。
都江堰は青城山より楽勝だろうと思っていましたが、甘かったです。

都江堰とは?

まだまだ現役な古代の水利施設です。工事が始まったのは紀元前256年、秦の時代です。親子二代、息子の死後に完成しました。都江堰のおかげで成都が潤い、蜀が成り、現代の成都のビル群が…と思うと胸熱です。

内江と外江があり、前者は成都へ流れ田んぼとなり、後者は長江へ流れるらしいです。増水の時は後者へ流れるため、氾濫することはない…これを2200年以上前に、しかもこんな山奥でやったのだから、すごいですね。

このあたりのことは、司馬遼太郎が「中国・蜀と雲南のみち」で分かりやすく書いています。なお都江堰に割いているのは数ページのみです。

都江堰の中

都江堰に到着します。
バスを降りたら、すぐにチケット売り場があります。
非常に助かりますね。左手の赤茶色の建物がチケット売り場です。

奥に見えるお城みたいな門は(今回とったルートだと)ゴールです。入場料は 90元。

入り口に入ると、都江堰の地図があります。

これだけだとよくわからないですが、至る所に標識があるので大丈夫です。広大ですが、まあ、全くの迷子になるということはありません。

離堆公園

入り口からは離堆公園が広がります。

伏龍観


歩ききると、伏龍観があります。

ここに 2世紀に作られた巨大な石像があります。3m 以上はありそうです。
精巧な作りではありませんが、「こんなものが三国志よりも前に…」と思うと感慨深いです。

中庭でみんなが覗き込んでるから鯉とかいるのかと思ったら

お金でした。人は観光地で水を見るとお金入れたくなるんでしょうね。しかし紙幣って珍しい…


伏龍観の後は吊り橋まで向かいます。数キロあるので、迷わず電動カートに乗り込みました。値段は青城山と同じ、10元です。

安瀾橋

数分で吊り橋(安瀾橋)につきます。これは都江堰の目玉の一つでもあります。

先述の司馬遼太郎の本にも、地球の歩き方にも「揺れる」と書いてありました。
吊り橋の「揺れる」というのは、ギシギシと心もとなげに揺れる感じ…かと思ってましたが、全然違いました。
そういうアトラクションかな?というくらいダイナミックに揺れます。酔います。
なおこの橋は夫婦橋ともいい…

勝手に撮っちゃった…他人…

明末に戦火で燃えたものを、夫婦が募金をして建て直したことに由来するそうです。素敵ですね。

山と都江堰が映えます。綺麗ですね。

橋を渡りきると、絵馬のようなものが無数に飾られた壁に当たります。

まっかー

二王廟

この後は次の目玉、二王廟を目指します。結構登ります。

中々に登ったな…と思う頃につきます。

ひっそり…

危うく見落とすところだった…。というか、正門からじゃなくて裏門についちゃいましたね。

中は中々趣があります。


なんですかね、燃え尽きたロウソクにもご利益があるのかしら…?底が見えない

まあ腐らないしね

ポツンと犬がおりました。道教の教養がないのでこの子がなんなのかはわかりません。

そこに階段があれば…何があるかわからなくとも、とりあえず登ります。オープンワールドの RPG の気分


階段を上ると、異世界につながりそうな門があり…


見晴台のようなところに出ます。


このあたりからたまに「神像だしな…」と思って撮影をためらったりしてるので写真はないですが、この後ろには、確か道教のドン老子が祀られていました。

さて、さらに登ります。


標識もですが、要所要所に部分的な地図があるので便利です。本当に観光地としてちゃんと整備されている。

玉塁閣

さて、さまよっていると…あんまりみたことない形状の建物に行き当たります。

屋根が連なっている

中はこれ。そう、ものすごく長いエレベーターです。有料です。40元ほど?


登りきると、こういう塔があります。


これ中は階段なので、ちょっともう無理でした…どうせここまで来てこの高さ登ったってそんな変わらないだろう、とも思えます。

塔に登らなくても、景色は綺麗です。こちら側は成都です。見渡す限り真っ平ら。


そして、これは反対側です。山が折り重なっています。

雄大


景色を満喫したら降ります。下りは結構怖いです。上の方では手を離して写真を撮ることもできませんでした。

必死で撮った…


そこからは下っていき、二王廟に戻ります。
門をくぐります。立派ですね。

昼食


ここまで昼前に食べたもち米焼売以外、何も食べないで頑張っていましたが、限界を迎えました。幸い、食べ歩き系の売店から食堂まで、要所要所にたくさんあります。

この時点で 15:00。頑張りました。この時は、「二王廟も行ったし、あとは降りるだけ」と思ってたんですよね。

涼粉です。10元くらい。(豆から作られた)ところてんのようなものに、ホアジャオなどが入った辛味ダレがかかっています。

意外と美味しかった…多分名店のを食べても同じくらい美味しいと思うんだろうな…

さて、ここからまだ登ります。

絶望した

ここを登りきると、都江堰一望できる見晴台。
遠くに見えてるのは安瀾橋です。

遠くまできたな…

松茂古道へ


さて、ここからは松茂古道というところを通り、スタート地点の駐車場へ向かいます。
なお、この見晴台を抜けた先にこういう門があり、そのすぐ横に「出口」があります。ここで入場料を払わないと入れないゾーンは終わりですが、ルートが間違ってるわけじゃないです。


出口を出たあとはこういう道をひたすら歩きます。
趣のある屋根が出てきます。

下りきると、松茂古道です!
かわいいお店がたくさんあります。観光客向けのカフェやおみやげ屋さんが充実しています。


お店がたくさんあります。ザ・観光地といった感じで良い。


ドクターフィッシュ屋さんもあります。都江堰に来てわざわざドクターフィッシュやるのか?という疑問は野暮でしょうね…まあ確かにお台場の大江戸温泉物語よりは安そうだったけど…(そしてその小さい水槽の水はどのくらいの頻度で換えているのか…)



この時点で疲労がピークだったので、カフェに入りました。
英語が使えます!四川3日目にして、ほぼ初めて人とまともに話しました。感激。

まあこのカフェの目玉は、このオシャレな内装でも、WiFi が使えるということでもなく、

もふもふ…


もふもふ!


この子でしょうね!
旅の疲れが吹っ飛ぶかと思いました…まあ吹っとばなかったけど…でも可愛かった…ぶれるの覚悟で撮った写真だったのに、この完璧な写り具合…天性のアイドルがここに…

さらに歩いていくと、観光地おなじみ「歴史を伝えるためではあるんだろうけど、若干謎」なモニュメントがあります。

浮き出てる


怖い
写真大きくしたの貼っただけじゃつまんないな…と思う気持ちはわかるけど、飛び出し方が絶妙に怖いし笑顔なのに目が笑ってない感じが恐怖

まあこんな像を横目に、この角を曲がると大きな?通りに出ます。ここにもおみやげ屋さんがたくさんあります。



横道もあります。

よく見たら私ガン飛ばされてたな…

そしてそして。最後のメインが出てきます。
南橋

どーん


堂々たるですね!

しかもこの橋、別名?が


ビールの長い廊下
素敵名前すぎる。こういう時中国語がわかれば検索するんですけどね、写真を見る限りではここがビアガーデンみたいになる時があるようです。最高。

橋からは豊かな水の流れをゆったりした気持ちで見ることができます(流れは結構早い、落ちたら終わり)

橋の上では観光客目当ての派手な服装の人や
ぼーっと涼む人
…パンダ…

パンダ、靴ボロボロだし、手出てるんだよね…まあ出てた方が便利だよね…

背中…
あいてるんよ…
お分かりいただけただろうか
もうなんか、いっそ顔も手作りなん?

こういう、日本にはいない雑コラみたいな着ぐるみ?大好き

もうこれとか、
そこで打ち合わせするんだ…

まあ別に、明らかに人が中にいるんだし、隠す必要があるのかと言われるとまあ…そうなんだけど…

ちょっと哀愁漂う佇みパンダ
ばいばい

ここから四川に帰って夕飯です!ハードスケジュール!!!

夕飯

夕飯は〜おなじみ陳麻婆豆腐本店!!

ピッカピカ
どーん

異常な量の米を置かれる。
そして麻婆豆腐辛い、日本のより辛い!無事に翌朝はトイレに駆け込みました

副菜

折角だから他のも…と頼んだこれも普通にめっちゃ辛かったです。救いがない。


そんなこんなで終わり!!_(:3 」∠)_

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