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レターオープナーのアレテー

そろそろ、レターオープナーのアレテーを話したい。


ちらっとぶらっと哲学関連の本を読んでいると、
アレテーという言葉が目にとまる。
アレテーとはギリシャ語で「徳」を指す。
「その対象物の本来の働きをよく示すものであり、その優れた働きによって徳を生む」という。もっとわかりやすく言うとそのものの優秀な点、特に卓越した点、要するにストロングポイントや存在意義とも言えるかもしれない。
アレテー(徳)|ソクラテス | Hitopedia

古代ギリシャのソクラテス氏は
ナイフのアレテーは「よく切れること」
馬のアレテーは「足が速いこと」
人間のアレテーは「魂をよりよいものにする事」
と言っている。
これをみるとやはり「そのものが存在する理由」とか「存在意義」のように捉えられそうだ。このアレテーという考え方には「1つことに秀でることでその価値が高まっていく」というウラのメッセージも感じ取れる。

なにかモノを買うとき、「2通りの使い方ができるんです!!」というモノはたいていそのうち1通りに特化したモノがもつ魅力に劣っていることが多い。二兎追う者は一兎も得ずである。
そんなとき、これの「アレテーってなんだ?」と問うとよい。そのモノの本質的な意味が見えてくる気がする。

1年以上も前から買うか迷っていて、購入できていない文房具がある。
それはレターオープナーだ。こういうやつ。

会社や家に届く郵便物を毎回素手で引きちぎって開封しているのだが、定期的に「こんな生活もう嫌だ」と感じる。もっとスマートに中身を傷つけずに開封したい。でもハサミやカッターを都度用意するのはおっくうである。そこでレターオープナー。

Amazonで検索し、毎回買おうと思うのだが、
・実際のところ郵便物そんなにこないかも
・手が最強のツールっしょ
・ワイルドでストレス解消になる
とうじうじもじもじして毎回購入を見送っていた。
だが、今回の「こんな生活もう嫌だ」ではレターオープナーのアレテーを問うた。

「レターオープナーのアレテーはなんだ?」と。

僕の見解では、
レターオープナーのアレテーは
「中身を傷つけずに封筒を丁寧に開封すること」だ。
このいさぎよさ、一点集中の極み、特化のなかの特化。

このアレテーに惚れ、興奮し、今回はAmazonでポチっと購入した。

つかってみたら開封がめちゃ簡単。
もっと早く買っておけばよかったです。

なにとぞ。
アレテーに関する参考文献です。
ここは今から倫理です。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

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