見出し画像

Give me your 100%!

インドに来てあっという間に3週間がたってしまいました。
この分だと何もしない間に日本帰国になってしまいそうだなぁと思いながら
ひとまず日々のルーティンを確立すべく試行錯誤しています。

さて、今日はテニスの話。
実は学生時代は週4回ぐらいテニスをしていて、妊娠・出産などもありしばらく離れていたのですが、前回2019年にインドに来てからまたテニスを再開し、日本帰国後も週1回テニススクールに通っておりました。

夫もテニスをするし(ちなみに私の理想の結婚相手5条件のひとつがテニスが出来るでした)、子どもたちもテニスは好き!ということで、コートを借りてやったり、コーチを雇ってやってみたりをインドに来てからしてみたのですが、子連れだとどうしても難しく。子どもたちそれぞれとラリーしたりする時間を30分ぐらいした後に、やっと夫とラリーをしていると5分ぐらいして「ねぇーまだー??ママ~。私もやりたい~」となり。日本人会のテニス部があるのですが、1回そこにつれていったら子どもたちがなかなか待てず、結局オーストラリアン形式のように子ども2人をネット際に立たせて3対3で試合をしていただくなどみなさんに気をつかっていただき。

そんなこんなで「集中してテニスをする」という環境がなかなか作れなかったので、これまでバンガロールで見た中で一番きれいなテニスコートのある
場所のスクールに入ろうと今日体験に行ってきました。

週末の朝7時からの練習、コーチは6時55分に来て、7時からコートに入るよーと。
私以外に男性2人(2人とも長身のインド人男性)で、ぜいたくに(と、つい日本のテニススクール根性では思ってしまう)2面を使って、1面はコーチと、あとの1面は15ポイント制で試合をしましょう、と。

テニススクールでもダブルスの試合はちょっとするんですが、シングルスなんてもう何十年ぶり?のレベル。1人目の男性には私が勝って、2人目の男性はなかなか手ごわく、負けました。

で、私がコーチとのセッションの番に。
君にはAccerelationをしよう、といわれ何もわからずベースラインに立つと「100%の力で打ってみて!」と。
えー?そんな思いっきりうつの?と戸惑いながら1球目を打ち返したら、コーチにネット際に寄ばれ「今の、ほんとに100%?」と聞かれる。「え、、70%ぐらいかな」と答えたら、「OK、Give me your 100%!」と言われる。

えーまじー?そんな100%の力で打ったことなんでしばらくないんですけどと思いながら、8球打って、少し休んで、8球打って、少し休んで。

新しいラケットになっていまいちあたってないなーと思っていたバックハンドがだんだんと芯を捉えてくる感覚がある。ああ、この感じ、気持ちいい。フォアハンドはそれなりにいくけどまだ芯にはあたってないかんじ。もっとスピンをかけろと言われ、かかんないんだよなーうまくと思っている間に終了。

そしてコートを交代してまたゲームをさっき負けた相手と。
今度は100%に近い力で返したら、いいラリーが続き、勝利。

テニスは相手があるスポーツ。
日本でテニスをしていた時には、ラリーをする際に、100%の力でうつことなんて滅多になかったし、テニススクールでの試合も、ある程度ラリーが続かないと面白くないので、その文脈と相手にあわせて打つ打球を考えてやっていた(ミスしないように、強く打つのは強い相手にだけに)。思いっきり打つのはコーチとラリーする2分程度。

それが、この100%の力で打て!!!のあとやった試合では見違えるパフォーマンスになったことに、自分でもびっくり。

そうか、私、知らず知らずのうちに、「こんな塩梅かな」って自分の力を調整しながらテニスやることに慣れてしまってたんだな。100%の力を出すと相手が返せないかもしれない、ミスしてしまうかも、それだと相手に悪い、と、自分の力を出し切ってなかったんだなずっと。

っということに気づき、これはテニスだけの話じゃないかもなーと思った。

最近、100%の力を出し切った!って思ったことって、あるだろうか。2019年にフルマラソンをなんとか完走した時ぐらいかな。ああ、あと最近の仕事ではとある難しい局面の会合の司会とかかなぁ。仕事でも「私が突っ走りすぎるとついてこれないんじゃないかみんなが」みたいな恐れがあったり。合格ラインギリギリぐらいを狙って、省力化してた自分がいるなぁと反省。

「100%出していい」と、自分に許可を与えること。
そう出来る場に、自分の身を置くこと。

その大事さを、今日の1時間のテニスレッスンで気づかされたのでした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?