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#366 業界ネタ~アルツハイマー病治療薬『レケンビ』の薬価収載とその影響

おはようございます!年末年始の忙しさに追われ、ブログの更新が滞ってしまいました。最近は珍しく、日本のクライアントとのプロジェクトに携わっています。年末の予算締めに伴う急ピッチな作業に、大忙しの日々を過ごしていますが、プロジェクトは順調に進んでいます。通常、レビューコメントは少ないのですが、最近になって急増して、対応に追われています。それでも、期限を守るために全力を尽くしています。さて、今回のメイントピックは「アルツハイマー病治療薬『レケンビ』の薬価収載とその影響」についてです。

レケンビの日本での薬価は。。。

ご存知の方も多いと思いますが、エーザイのアルツハイマー病治療薬「レケンビ」がついに薬価収載されました。以下、記事からの抜粋です。中央社会保険医療協議会(中医協)総会は12月13日、エーザイのアルツハイマー病治療薬「レケンビ点滴静注」(一般名・レカネマブ)と塩野義製薬の抗菌薬「フェトロージャ点滴静注用」(セフィデロコルトシル酸塩硫酸塩水和物)の薬価収載を了承した。レカネマブは発売9年度目(2031年度)のピーク時に薬価ベースで986億円の販売を見込む。収載は20日付。レケンビの薬価は原価計算方式で算定され、200mg2mL1瓶4万5777円、500mg5mL1瓶11万4443円となった。同薬は体重1kgあたり10mgを2週間に1回投与する薬剤で、体重50kgの場合、年間の薬剤費は約298万円となる。ピーク時の年間投与患者数は3.2万人を見込む。

アメリカと比較すると・・・

アメリカにおけるレケンビの薬価は年間約350万円と報じられており、日本の薬価と比較して興味深いデータとなっています。体重による補正を加えると、実質的に日米でほぼ同等の価格設定がなされていることが明らかになりました。また、患者の実際の負担額については、日本の高額療養費制度がどのように影響するのか、注目されています。エーザイに続き、リリーからも新しいアルツハイマー病治療薬が市場に登場予定で、今後の製薬会社の市場戦略や新薬のプロモーション方法が注目されています。日本の製薬業界にとって、こうした新薬の登場は明るいニュースと言えるでしょう。

まとめ

最後に、アルツハイマー治療薬の臨床使用開始に伴う、費用対効果や実臨床での評価も重要なポイントです。高価な治療薬だけに、患者さんやその家族にとってどれだけのベネフィットがあるのかは、非常に重要な問題です。悪化の遅延という効果の意味合いについても、今後の議論が深まることを期待しています。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


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