見出し画像

#194 業界ネタ~2023年度薬価改定

おはようございます!最近、なかなか娘が寝ないんです。おそらく、そろそろ昼寝が要らなくなってきているんだけど、保育園ではしっかり寝てるからかなと。あと冬になって運動量も減ってるからだと思うんですよね。昨日なんか、寝かしつけして自分が先に寝るという失態を・・・少し対策が必要な気がしてきました。さてさて本日は業界ネタ「2023年度薬価改定」です。

ドラッグ・ラグと不採算品への一定の配慮があった

既に色々な媒体で報じられていると思いますが、2023年度薬価改定について簡単に触れたいと思います。来年4月に行われる2023年度薬価改定は、「乖離率が平均の0.625倍を超える品目」を対象に行われることになりました。今年の薬価調査の平均乖離率は7.0%だったので、その0.625倍にあたる乖離率4.375%超の1万3400品目(全収載品目1万9400品目の69%)が対象になります。今回の改定では、急激な物価高騰や安定供給問題への特例的な対応として、不採算に陥った医薬品の薬価を引き上げる「不採算品再算定」を実施。1100品目の不採算品すべてが対象となり、薬価が引き上げられます。さらに、近年問題となっている「ドラッグ・ラグ」への対応として、新薬創出・適応外薬解消等促進加算を特例的に増額。ルール通りに加算を適用すると薬価が下がる150品目について加算を上乗せし、「従来の薬価と遜色ない水準」まで引き上げます。

打ち出の小槌ではあるが・・・

一応、検討会の議論を受けて新薬の導入が日本で遅れたり、なくなったりしている問題と不採算品による後発品の供給問題に関して一定の配慮がなされたものの、全体としては3,000億円の薬剤費が削減されるそうです。これって結構、凄いですよね。おそらく医療費に関してはずっと右肩上がりになってしまうので、圧縮できるのが薬剤費ということになっているのかなと。毎年、これだけ切り詰めることが出来るんだから、医療費を管理する側からしたら、打ち出の小槌状態なんだろうなと。次回の改定までに薬価制度を抜本的に見直すみたいな話も出てきているので、ますます目が離せないのかなと思いました。国民に対してどういうインパクトがあるのかという点についてはもっと発信した方がいいなと感じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?こちら製薬業界全体に大きくかかわる話だと思うんですよね。この辺が他業界と比較すると難しいポイントだなと。何せ自分で価格を決められない商品を売ってるわけなので。途中で価格をいじられて、売り上げ予測が大幅に下に下がることも出てくるって話なので、そりゃ日本の市場に投資は避けたくなるでしょうね。少なくとも特許が切れるまでの価格が予測しやすい状況にはした方がいいのかなと個人的には思います。ではでは、また!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?