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#271 業界ネタ~財政審建議

おはようございます!昨日は少し晴れて、午後からは少し暑いぐらいでしたね。今日は逆に寒いくらいです。皆さん、体調管理に気をつけてください。今日は午後からオフィスで仕事をします。ぼちぼち忙しくなってきました。国内のクライアントさんとのミーティングも入っていて、仕事につながるように頑張りたいなと思います。やっぱり自分が世の中の何かの役になっている感覚は重要だなと思いました。一つでも誰かの悩みごとのお役に立てるように頑張ります。さてさて本日は「業界ネタ~財政審建議」です。

財務省側での議論・・・

今日はこれまでフォローしてきた厚労省側の薬価制度等の議論に対して、財務省側はどう思っているのかがよくわかる記事があったので共有します。要約は以下の通り。医薬品をめぐる状況について、「我が国の医薬品費等対GDP比や一人当たり医薬品費等は先進国の中で極めて高い」と指摘した。既存薬価の改定率は例年マイナスとなっているが、「薬剤使用量の増加や新規医薬品の保険収載により、薬剤費総額は拡大傾向にある。さらに、今後の高齢化の進展に伴い、さらなる薬剤費の増加も見込まれる」と指摘した。今後、高額医薬品の登場も見込まれるなか、「保険給付がいまのままでは保険料や国庫負担の増大が避けられない。基本的には、公的医療保険の役割は大きなリスクをシェアするということであり、それを前提に考えるべき」として対応の必要性を強調した。そのうえで、「諸外国の動向をみると、高額な医薬品について費用対効果を見て保険対象とするか判断する、医薬品の有用性が低いものは自己負担を増やす、あるいは、薬剤費の一定額までは自己負担とする方向性が考えられ、早急な対応が必要である」と提案した。

やっぱり管轄が変わると・・・

なんとなく予想はしていましたが、いくら日本の市場を魅力的にしないといけないことを厚労省側が認識したとしても、実際の財源を握ってる財務省側からすると簡単にじゃあお金を増やしますねとはならないですよね。おそらく背景には子育て支援のこともあるんだと思います。ただでさえ社会保障費が増える中で、薬剤費に回すお金はないよと言われているような気がしました。今後はやはり薬剤費の総量は変えずに、どの薬剤にどれだけ分配するのかという議論になっていくんだろうなと思います。そうなると新薬に配分を多くして、その他は減らすことになると思いますので、長期収載品を主軸にしている企業は、かなり厳しいかなと・・・いよいよ業界再編の流れも出てくるかもしれないですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?色々な角度で業界に関わる仕組が議論され始めましたね。安定供給の問題もドラッグ・ロスの問題もありながら、財源も厳しいと。いよいよ業界にとっては正念場なのかもしれないです。理想的な状態を作っていくことはすでに無理っぽいことは分ってきているので、まずは最低限、これだけはというところを規定して、仕組を作っていくしかないのかもしれないです。その中で自分が患者さんのために貢献できることは何かをしっかりと考えていきたいなと思いました。ではでは、また!


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