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#246 業界ネタ~有識者検討会⑥

おはようございます!今日も引き続き出社することになりますね~ちょっと体は慣れてきたかなという感じです。毎日出社となると結構、大変だなと思いました。やっぱりバランスですね~今年の働き方のテーマになりそうだなと感じました。特に小さなお子さんがいる方は時間の使い方ってめっちゃ大事なので、よくよく考えなければいけないなと思いますね。さてさて本日は「有識者検討会の続編」です。

同時申請・承認・上市で薬価加算・・・

しばらく薬価差の問題が中心になっていたのでスキップしていましたが、新薬の件が検討会で議論されましたので、共有します。以下、記事からの抜粋です。革新的新薬の迅速な導入に向け、国が前向きなメッセージを発信する必要性を指摘する声があがった。成川衛構成員(北里大薬学部教授)は「欧米から遅れることなく、日本で上市したものについては加算する」、「日本で先に上市して外国価格調整を受けられなかったものについて後から外国で上市されて、高い薬価がつけば、引上げの調整をする」ことを提案。遠藤久夫座長(学習院大経済学部教授)も、現行制度でも早期上市の薬価上のインセンティブはあるとしたうえで、「より(この方向性を)強化していくことによって、ドラッグ・ラグ等々については、縮小する一つのインセンティブになると思う」と述べた。

外資系メーカーで影響が大きい気が・・・

どうなるかは分からないですが、この制度が導入されて現在のドラッグラグ・ロス問題が解決するのかは、個人的には疑問だなと思いました。結局、海外の新興バイオ企業がこのインセンティブで開発を日本で進めようという話になるのかなと。そもそものマーケットサイズが、このやり方で大きく変化するとは思えないからです。一方で日本支社がある外資系メーカーにとっては意味がある話だと思いました。臨床開発に関わる方は、この制度が組み込まれたら、相当プレッシャーを受けることになると思いますね。例えば、「欧米から遅れることなく、日本で上市する」という定義が3か月以内だったとすると、申請月を考えると結構、厳しいケースが出てくるような気もします。ただ日本で早く開発・上市する方向に議論はしやすくなるかもしれないですね。もちろん定義次第なので、妄想の域を超えないところではありますが、しっかりキャッチアップしていかないといけない話題だなと思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?小児の件も希少疾患の件も出ていますが、なかなか難しい問題だなと思っています。やっぱりね、アンメットニーズが高い疾患はマーケットが小さいんですよね。そうなるとメガファーマではなく小さい規模の会社でないと基本的にはビジネスモデルが成り立たないんだと思います。そういう会社はアメリカの会社がほとんどだと思いますし、その場合、日本がマーケットとして本当に選ばれるか、悩ましい問題です。仮に日本発のバイオベンチャーが出来たとしても、最初に上市を狙うのは、やっぱりアメリカなような気がして・・・なかなか根深い問題だなと思う今日この頃です。結局、少子化対策をして日本の人口を増やすのが抜本的な解決策なのかもしれません。ではでは、また!


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