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#221 業界ネタ~ゾコーバ市場急拡大時の特例拡大再算定

おはようございます!昨日は急な娘の発熱と妻の出張が重なって、更新できずという感じでした。娘は結局、昨日、小児科から帰ってくると平熱に戻り、極めて元気に過ごしていました。抗原検査陰性だったので、本日から保育園に行っております。なんだかんだで元気だったので良かったです。さてさて本日は「ゾコーバ市場急拡大時の特例拡大再算定」です。

 特例拡大再算定、年間1000億が目安に・・・

薬価がらみのお話ですが、塩野義の新型コロナ治療薬・ゾコーバ錠の市場が急拡大した場合の対応について、業界ヒアリングを踏まえて議論を行った模様です。以下、抜粋です。市場が急拡大した際に推定値に基づいて実施する特例拡大再算定の適用をめぐり、製薬業界側は「年間1500億円超」を求めたが、診療側の長島公之委員(日本医師会常任理事)が「年間市場規模が極めて大きい品目である1000億円を超える場合のルールに適用することが必要」と述べるなど、診療・支払両側から市場急拡大時の迅速な対応を求める声があがった。

 売れてペナルティになるのは・・・

これまでの基準は年間1500億を超える医薬品ということだったようですが、今回のゾコーバは1000億を基準にするってところが論点になっているようです。この辺の薬価のペナルティが強化されるとますます投資されない国になっていく印象はありますね。また感染症の場合、流行に波があるので年間の売り上げ推計もなかなか難しいでしょうし、どのタイミングの推計をもって拡大再算定になるのかは企業にとっては死活問題だと思います。売れたらペナルティで薬価を下げるっていう発想自体がそもそも変だよなとは思いますが、国の保険財政との兼ね合いになってはくるので、そういう国なんですと諦めるしかないのかなと少し寂しい気持ちにはなりました。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?来年の薬価制度の改定はかなりドラスティックな改定になる予感ですので、しっかりフォローしないといけないなと思います。薬価の切り下げの部分の制度もそうですが、この拡大再算定の部分もどういう形で決着するのか、見ておくべきだなと思いました。日本の患者さんに適切に医薬品が届くサステイナブルな仕組みを考えていかねばならないですね。ではでは、また!

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