双子の結託 【 3姉妹育児日記 】
最近、可愛くも悩ましい問題が「双子結託事案」である。
私も妹がいるので、兄弟姉妹の絆というものはよく分かる。友達でも親子でもない独特な関係は、ぶつかることも、支えあうこともある。
これが双子になると、とにかく強い。ずっと隣にいる存在。ぶつかることも凄まじいし、既に絆も凄まじいものを感じる。
双子結託事案とは、1人であれば踏み切らない事、留まる事を2人で意思疎通することで実行したり、イタズラをエスカレートさせてしまう事案である。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」現象。
これは良い面もたくさんあって、困難を2人の絆で乗り切ろうと作用することもある。
この結託が行われるとき、分かりやすい2人のクセがある。
① 2人が手を繋ぐ
② 2人でやたらとヒソヒソ話を始める
これが結託をしている合図だ。
例えば、公園で長女が難しい遊具に挑戦する。すると、二女三女がさささ……とくっつき、手を繋ぎヒソヒソ。
私(お、結託が始まった。どういう結論かな?)
危ないからヤーメタとプイッとする結果もあれば、2人で攻略するため長女の観察を始めたり。そんな背中を見るのも1つの楽しみだ。
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■ 結託事案発生
先日、七五三の前撮り写真の撮影に行ってきた(二女三女は3歳)。
前撮りの朝は、双子も上機嫌。選んだお着物を早く着たい、こんなポーズしたい。今日は順調そうだな、そう思っていた。
しかし、いざ着付け、メイクをし「主役の登場でーーす」という店員さんの声とともに、出てきた2人の顔は、……こんなだった。
笑わない女子×2
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店員さん「あれ~、どうしたの?緊張してるの??」
私・妻「かわいいよ~!」
長女(5歳)「似合ってる、似合ってるー!」
二女・三女「……」
慣れない着物、環境。緊張している、は正しかった。しかし、それだけではなかった。
① 手を繋いでいる。
② ヒソヒソ話をしている。
店員さん、すみません。こいつぁ~は、結託案件です。撮影、厳しいかもしれん。
私は何気なくヒソヒソ話を聞き取った。
三女「ねえ、ぜったい笑わないよね……」
二女「うん、笑わないよね。」
やばい結託が、きた。
お互い緊張しているから「頑張ろうね」ではなく「もう、このまま笑わないでいようね。それがいいよね。」という協力体制に入ったようだ。
こうなると、笑わない。まず緊張で笑わない。そして、約束を守るため笑わない。むしろ途中からは「いかに笑わないか」という我慢大会。
可愛くも悩ましい。
カメラマン 「ほら、みてアンパンマンきたよ~(この双子、……強敵)
私・妻 「かわいい顔して~(こいつは無理だ)」
カメラマン 「おいらもきたゾ~バイバイキ~ン(お父さんお母さんどうにかして下さい)」
私・妻 「あはは……(ホントすみません)」
私の頭の中では、モー娘の飯田圭織さんばりの「ねえ、笑って」という願いと、ペコパ風の「無理して笑わなくたっていい!」という思いが押し問答を繰り広げた。
ちなみに撮影が大好きな長女は、終始ノリノリ。カメラマンから「お姉ちゃん1人の撮影もしますか?」と聞かれる始末。このソロ写真は何用なんだろうか。。
なんとか結託をほぐしながら、無事、撮影は終わった。
撮影後、
二女「撮影、すっごい楽しかったね~!!」
三女「また撮りたいね~!!」
長女「それならもっと可愛い顔しなよ」
謎の達成感に包まれる双子と、呆れる長女。
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■ 帰宅後の結託
緊張の撮影を終え、3姉妹ともまったり遊ぶかな~と思いきや、今度は3人でヒソヒソ。長女も撮影時に妹たちが結託していたことを察知していたのだろう。今度は私も!という感じで、3人の輪を作り、何かを決めた。
娘たち「パパ、お庭で運動会の特訓だよ!」
私 「へ?横にならないの…(横になりたい)」
その後は終わりなきシャトルラン。
溜めていた笑顔は、ダッシュとともに1日分放出。
スポーツの秋、走り続ける3人。良き結託かな。
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■ お風呂での結託
そんな前撮り写真で笑わない分、自宅で笑った一日。最後の結託はお風呂タイムに発生した。
最近、お風呂で流行っている遊びはクイズ大会。
長女「パパ、クイズ出して!」
私「じゃあ、ママが一番大好きな男の人は誰でしょう?」
娘たち「ニノー」「あいばくん」「う~ん、ニノー」
私「ぶぶ~。正解は……パパでした!」
長女「それはない!」
二女「パパが、ぶぶ~だよ」
三女「もう、まったくも~。パパは困ったひとだね~」
脱衣所からもう一声
ママ「パパではないです」
娘たち「ほら~~~!!」
双子、三姉妹ときて、最後はママまで結託か。全く我が家は意地っ張りが多いぜ。
いい夢みろよ!あばよ☆(泣)
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