売れっ子の社外取締役は何社を掛け持ちしているか

いい記事で大事な課題なのだが、タイトルがミスリーディング。「掛け持ち平均4社」という統計が出ているのかと驚いた。

 「日本取締役協会は、社外取締役1人当たりの掛け持ちは「4社程度」との目安を公表しているが、酒井氏は「経営状況を把握し、的確な判断を下すには3社が限界」とみる。」 

ということで、4社というのは日本取締役協会の「目安」のことのようだ。

上記引用にもある通り、現在期待されている社外取締役の責務をきちんと果たすのであれば、掛け持ちは3社でも多いだろう。かつては、名ばかりの存在、お飾りのようなものであった社外取締役に、しっかりと仕事をして貰い、取締役会はもとより、監査委員会とか指名委員会とかで重要な判断をしてもらうのが、ガバナンス改革の前提だったはずだ。過去の話としても、10社掛け持ちというのはひどいことだと思う。

むしろ、掛け持ちをしない条件として処遇を上げるほうが良いのではないか。あるいは、充電期間中の若い起業家とか、現在は専業主婦になっている元キャリアウーマンとか、様々な異なる立場の人に企業経営をチェックしてもらうと、新しい風を吹き込むことができるかもしれない。

https://www.businessinsider.jp/post-160710

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