第4話 人生初のストーカー(?)被害[後編](北海道連載4/15)
Day2未明 降り注ぐ受難前編より続く
しつこく付きまとおうとする男を振り払うため、私は男が目覚める前にゲストハウスを立ち去る「夜逃げ」を決意した。万が一のことがあってはならないため、綿密な計画を立てる必要がある。まず何時にこの建物を出ていくか?男性が提案してきた、釧路駅を朝一で出発する列車の時刻がだいたい5時半。そこから身支度、移動の時間なども含めて逆算すると、いくら遅くても4時前には出ていかなくてはならないだろうと推測した。次に、行き先を釧路湿原にするか根室にするか。