いわし

大学4年生|青森県出身→大2より東京| りんご娘ピンクレディ推しです🍎

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最近の記事

第5話 朝6時の釧路湿原、新たな出会い(北海道連載5/15)

Day2午前 早めた一本、変えたこの旅 釧路駅から釧路湿原駅までは列車で約20分。居眠りは厳禁なのだが、列車に乗るなりすぐに寝てしまった。通学の高校生で車内が若干賑やかだったため、すぐに起きることが出来たものの、危なかった。この路線は本数がかなり少ないので、一つのミスが命取りになる。  釧路湿原駅はその名の通り、釧路湿原を訪れる観光客のために作られた比較的新しい駅だ。生活利用の客は基本的におらず、平日は一日2,3人が乗り降りする程度だという。  駅からは、湿原内で一番有名

    • 第4話 人生初のストーカー(?)被害[後編](北海道連載4/15)

      Day2未明 降り注ぐ受難前編より続く  しつこく付きまとおうとする男を振り払うため、私は男が目覚める前にゲストハウスを立ち去る「夜逃げ」を決意した。万が一のことがあってはならないため、綿密な計画を立てる必要がある。まず何時にこの建物を出ていくか?男性が提案してきた、釧路駅を朝一で出発する列車の時刻がだいたい5時半。そこから身支度、移動の時間なども含めて逆算すると、いくら遅くても4時前には出ていかなくてはならないだろうと推測した。次に、行き先を釧路湿原にするか根室にするか。

      • 第3話 人生初のストーカー(?)被害[前編](北海道連載3/15)

        Day1夜 ゲストハウスにて 釧路での宿泊先はゲストハウス。睡眠をとる部屋やシャワー・トイレが共用で、他の宿泊客との交流を図ることに重きが置かれていることが特徴である格安の宿泊所だ。初めて利用するため、館内の雰囲気も含めて非常に楽しみにしていた。  建物に入ってチェックインを行った。必要事項の記入はロビーのテーブルで行う。名前や連絡先を書いていると、さっそく一人の男性が話しかけてきた。その人はフリーランスでジャーナリストの仕事をされている方らしく、京都から避暑のためにしばし

        • 第2話 北海道 ああ北海道 北海道(北海道連載2/15)

          Day1 ザ・北海道を追い求めて  朝6時2分、乗客のまばらな特急北斗1号が函館駅を発った。空は一面雲に覆われているが、昨日のような肌寒さは感じない。車窓から見える大沼や内浦湾が、朝の空気で一層澄んで見えた。函館駅を発って小一時間。北の大地の絶景に見とれていたのも束の間、昨晩全く眠っていないツケが回ってきた。普段なかなか感じることのない強烈な眠気に襲われる。コンビニで購入した朝食だけは何とか食べきり、余計な抵抗は諦めて睡眠時間を確保することにした。乗り換える駅は終着の札幌駅

        第5話 朝6時の釧路湿原、新たな出会い(北海道連載5/15)

          第1話 8月なのに極寒の函館、卒アル片手にオールで雑談 (北海道連載1/15)

           7日間に及んだ北海道旅行。旅先で観た風景や、新たなつながりは大切な記憶として心の中に残っていきそうだ。ただ、それ以上に忘れられないことがある。自分の中での常識が非常識であったり、非常識が常識であったりした場面がいくつもあったのだ。普通の生活を送っていては見つけることのできない発見がいくつもあった。激動の旅の一部始終、順を追って振り返りたい。 Day0 はるばる来たぜ函館 残暑が堪える8月終わりの青森。北の大地への旅は、フェリー埠頭から始まった。港に浮かぶ船を眺めたとき、7

          第1話 8月なのに極寒の函館、卒アル片手にオールで雑談 (北海道連載1/15)