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日本産のスマホが消える日|新米ママのつぶやき

参考記事: 「国産スマホ、衰退止まらず 大手が撤退、海外勢席巻
時事ニュース:6月8日配信

今日は、妊娠前まで駐在していたケニアでの話。
現地企業から「日本企業の優位性は?」と聞かれると、「技術力の高さ。特に日本の電子機器はスゴイ」と回答していた。すでにアフリカでも中国企業や韓国企業が幅を利かせていたけれど、「技術の日本だ」というプライドがあったのだと思う。

国産スマホの衰退。ことの発端は、富士通の携帯電話事業を引き継いだFCNT社の経営破綻。日経新聞によると、今やソニーグループとシャープのみが国内でスマホを生産しているらしい。
日本のスマホ市場はそもそも飽和状態。

《国内スマホ販売停滞の主な理由》
・性能が改良され、買い替えサイクルが長期化
・電気通信事業法改正(2019年)で、店頭での大幅値下げが不可に
・半導体不足と円安の進行で端末が値上がり

J-CAST:2023年6月7日配信

一方、ケニア政府は、国を挙げてスマホ工場を誘致すると発表。実際ケニアの人に聞くと、OEM工場が増えて、製造が進んでいるという。現地では、中国企業が自国からバッテリーを含む部品を持ち込み、ケニアで組み立て始めるといった報道が盛んに行われている。

《ケニアでスマホ生産が進む主な理由》
・ガラケーからスマホへの買い替え期
・安ければ安いほどよい(政府は40ドル以下を目指している)
・国産スマホは税制優遇を受けられるようになる(予定)

Business Daily: 2023年6月21日配信

ところで、今年5月15日に住友商事がケニアを含むアフリカ4カ国でスマホ等生活必需品を割賦販売するスタートアップM-Kopaに追加出資したことを発表した。エチオピアへの総合通信事業進出に続いて、スマホを含むデジタル事業にも参入を果たしたことになる。

ただ、アフリカには課題も多い。日本とちがって国内に部品メーカーもないし、電力やインフラも整っていないところがあり、いまのところアフリカでの国産スマホはかえって高くついてしまう事情もある。日本での国産スマホ事業は難しい状況が続きそうだけれど、アフリカもこれからが正念場といえそう。

こちらの携帯はルワンダで購入した、ルワンダ産のスマホ。約90ドルだった。

日本産のスマホが消える日、アフリカのスマホが売れに売れてるなんて未来が、くるんだろうか。

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