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リハビリ

人生はよくできている。


去年一年、私はよく頑張ったと思う。
自分で言うのも憚られるが本当によく頑張ったと思える。

急な大黒柱から始まり、人生をかけて夫と事業を始めるんだと飲まず食わず寝ず仕事をして、メンタル大打撃な人間とのやり取りも乗り越えた。
「今が人生の踏ん張り時だ」「今無理しないでいつ無理するんだ」と無茶な仕事をしたと思う。し、それが間違っていたとも思わない。

でも反動が大きかった。

その後大好きな文章が書けなくなった。
書きたいことはたくさんあるのに、頭には次々と文章が湧き出てくるのに。
何故か書けなくなってしまった。

数年かけて育てようと思っていたブログも放置。
唯一気負わず好きに書こうと思って作ったこのnoteも更新できず、Twitterですら書けなくなってしまった。

頑張ってる間、こんなことを思っていた。
仕事を頑張って、子供たちを育てて、親としての役目を終えたら海の見える場所に移住して文章を書きながら過ごしたい。
そんな風に思っていた自分がだ。

遠出をしたり、美味しいものに出会ったり、自分の中で感情が動くとその瞬間に脳内で文章が組み立てられる。
それは今でも変わらない。
現に書けるようになったら書こうと、感情が動いたその時に忘れないよう何度もこのnoteを開いては下書きに一文だけを溜めていた。
(文章は熱いうちに書け派なので永遠に下書きかもしれないが・・・)


大好きな文章が書けないことに始まり、異常に疲れが抜けなかったり、急にすべてがわからなくなったりした。
夕飯の材料を買いにスーパーに行ったのに何を買えばいいのかわからなくなり涙が勝手に出てきたときは「自分はダメなのかもしれない」と思った。


いろんな要素が絡み合ってることは間違いないが、当時は明らかに何かが起きていたまたは停止していたのだろう。

そして昔から苦しいときに苦しいと言えない、そんな自分であることもよくわかっている。
苦しい時間をなんとか日常に近い状態でただただやり過ごした。
子供の成長も仕事ももちろん支払いだって待ってはくれないのが現実だ。
今こうして文章にできるということは少しずつ消化されているからなんだろう。


そして冒頭の人生はよくできている、と改めて思うのだ。

無理をした反動は時間差で起こる。
体が無理した分は体が言うことをきかない時間を作り、心を殺して無理な人間関係を続けた分はそれ以上に長い時間私の心を停止させた。

でも間違っていなかったと思えるのは当時蒔いた種が今少しずつ少しずつ芽吹いているからだろう。

変化には必ず痛みが伴うものだ。
ときには犠牲も必要だ。
手探りで上手なやり方ではなかったかもしれないが、家族と自分を守り今この瞬間があることは間違いなく良いことだ。

ネガティブな要素ばかり書いてしまったが、頑張っていた期間に出会った9割はものすごく良い人たちに恵まれたし、自分でもわかるくらいこの年になっても成長できたと思える。


自論だが良いも悪いも全ては自分に返ってくるものだと思う。

良いことがあれば、おかげさま。
そしてあの時頑張ってよかったと。
逆に悪いことがあったときは自分を省みるときなのだと。

私は心無い人達によって傷付き、未だに思い出すと心臓がチクチクと痛むけど、心当たりがなくとも過去の自分の因果が回ってきたのかもしれないしその人が不幸になれなどとは微塵も思っていない。
こう書くとよくできた人間アピールみたいに見えるかもしれないが、実のところは非常に冷酷な考えで、「あんな人間のために不幸を願っても自分の質が下がるだけ。あんな人間は放っておいても勝手に痛い目に遭うから自分の人生から抹消しよう。」と思っている。
怖いよね。

もしかしたら、というか多分だけどその人達も傷付けてやろうとは思っていなかったと思う。
だが考えても想像しても文化の違いレベルで理解ができないので考えることを辞めた。
国同士の戦争だって各々の正義がぶつかり起こるのだから。
個人間なんて分かり合えない人間も一定数いるさそりゃ。

人は無意識に人を傷つけてしまう時もあるだろうし、完璧な人間なんていないのだから、まずは人ではなく自分を見なくてはならない。
正しくあろう、優しくあろうと努力する日々の積み重ねしかない。
より良い自分に近づけば、おのずと周りにもより良い人間が増えていくものだと思う。

違和感を感じたらさっさと距離を取って。
不満や愚痴ばかりの人とは付き合わず。
その人たちにどう思われようと何も気にする必要ないと、今は思える。


良いことがあれば悪いことも起こり、人生絶好調かと思えばどん底を味わったり。
そんな風に人生はうまくバランスがとれるようにできていて、プラスの方がが1でも多ければ上出来なんじゃないかなって。
そしてその物差しは自分の物差しじゃなくちゃダメなんだろうな。

いろんなことを知った気でいたけど
自分もまだまだだなぁ、と。


リハビリがてらの久しぶりの文章。
取り留めもなく何もおもしろくはないが、ひとまず最後まで書けたことがすごく嬉しい。
少しずつ自分を取り戻していきたい。

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