IKEAは道具箱! キメラ家具をつくってます。
こんにちは、兄・ひとしです。
今日は、自主プロジェクトとしてはじめた、まちの小さなメディアセンター「台形放送室」の改装現場から、最近試作している家具を紹介したいと思います。
もしかしたら家具の試作というよりも、「ものをつくる方法の試作」と言ったほうが正確かもしれません。というのも、ぼくとしては、「ゼロから全くの新しいものをつくる」のにそんなに強い関心がなくて(全くないわけではないですが)。
それよりも、世の中にあるいいプロダクトにちょっとした工夫を凝らしたり、解体してみてパーツとして全く別のものにつくりかえてみたりする、“キメラ的”つくりかたに興味があります。
単色デスクライト→カラフル照明器具
たとえばこれ。
一見、何の変哲もないただのアームライトです。IKEAでデスクライトとして販売されているプロダクトを使いました。でも、この写真の通りの色使いのものは買えないです。というのも、元々はそれぞれ単色でしか販売されていないんですね。
(もとはこんな感じ)
それぞれ白・緑・青のアームライト買ってきて、全部一度パーツ単位まで分解して、好きな配色に組み替えて、組み直しました。で、デスクライトとして売っていたこのアームライトを復数本壁に取り付けて、部屋全体の照明器具として使っています。単色よりも復数色混じっていたほうが、なんか表情がでてかわいいな〜と。
(ほら、なんかかわいくない?)
競技場シート+子ども用椅子
椅子ではこんなのも試作してみました。
こちら、国立競技場の観客シートとして使われていた座面に、IKEAでたまたまみつけた子供椅子の背もたれぶぶんを取り外して、脚部分だけ使って組みあわせたものです。
ポリタンク+子ども用椅子
さらにゆるいものだとこんなのも。
またまたIKEAで売ってた子ども椅子に、ポリタンクを乗せてバンドで留めたもの。大人仕様に高さを合わせました。子ども向けの家具って、なんかたたずまいが生き物っぽくて好きなんですよね。
ここまで見ていただいて、だいたいぼくにとってIKEAは家具を買いに行くところというより、材料調達の場所だということはおわかりいただけたかと(笑)。ほぼホームセンターの延長ですね。
事務椅子パーツのキメラ家具も実験中
他にも最近はじまった楽しい取り組みとして、事務椅子メーカーの「ノーリツイス」さんと仲良くなるきっかけがあり、お話しているうちに既製品として販売する前の、いわゆる組立前部品を売っていただける機会にめぐりあえたのです!
さっそく、いわゆる定番事務椅子の脚の部分だけ復数購入して、マイクスタンドを試作してみました。
(コロコロ動くスタンドマイク)
普通にマイクスタンドと脚を組み合わせようとすると、それぞれ大きさが違ってうまく組合わないので、接続のための3Dパーツをつくってジョイント部分にかませています。
(元素材はいわゆるこういう事務椅子)
(その足の部分を外して…)
(3Dプリンターで出力した部品でつないでいます。久しぶりに3Dプリンターを使ったらフィラメントが紫外線にやられて変色してた…)
こちらの事務椅子メーカーさんと一緒に共同開発している試作家具もあるので、これはまた別の機会に紹介したいと思います。
岩沢兄弟では今回紹介したような、既製品の部品たちを、別の部品や他の既製品と組み合わせなおしてみることで生まれた新しい家具を、「キメラ家具」と名付けてかわいがっています。
今後のキメラもお楽しみに〜。
(いわさわひとし/岩沢兄弟)
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