生姜と乾姜

今日は仙台だけでなく宮城県一円でこの冬初めての本格的な雪になりました。寒いですねえ。私は石巻から仙台まで戻ってくる途中、ずっと本格的な雪で肝を冷やしました。雪も慣れてしまえばどうって事無いのですが、シーズン初の雪道は緊張します。



ところで今日は寒いので、相方に「夜は何か身体の温まるものを付けてくれ」と頼んだのです。そしたら相方は鶏肉の煮物を作ってくれました。生姜とニンニクを効かせてあります。


ではありません。


正しくは乾姜(かんきょう)とニンニクを効かせたのです。


乾姜というのは、生姜(しょうきょう)を干したものです。実は日本では生姜を蒸してから乾かしたものを乾姜と言い、中国では八百屋さんで売ってる生姜をそのまま乾かしたものを乾姜というので、日中対立の一因になっているのですが(冗談ですからね)、実はどちらにしろ、生姜に含まれるsyogaolが加熱によってgingeolに変化するのでして、日中どちらの製法でも成分変化は同じであることが分かっています。日中問題が一つ解決されたわけです。



で、生の生姜(生姜は生に決まっていますが)は解毒作用を持つから刺身に添えられ、それを加熱した乾姜はお腹を芯から温めるので鍋に使われるわけです。中国式乾姜の作り方は簡単です。八百屋さんで生姜を買ってきて薄くスライスし、皿に載せて数日から一週間陰干しします。これで乾姜が出来ます。鍋や煮物に入れるとお腹が温まることてきめんです。皆さんもこれからの季節、是非お試しあれ。

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