技能研修生

先日、とある会社の人間がコロナ検査をして欲しいとベトナム人技能研修生の女性を連れてきた。本人は日本語カタコト、英語も出来ない。抗原定性陰性でPCRをやる。結果は明日になるが、別の病気の可能性が考えられるので結果を聞きに明日連れてこいというと「都合が悪いからそれは出来ない、電話で知らせてくれ」と。要するに本人はどうでも良いのだ。口には出さなかったが、腹立たしいことだ。



その子は、日本語も英語もろくにしゃべれない。つまり外国人労働者としては最底辺で、最も安く使われる種類の人だ。日本語もろくに出来ないのだから、コンビニでは働けない。単純労働に従事するしかない。そしてそう言う未熟な単純外国人労働者しか雇えない状況に、この田舎町の中小企業があるという構造的問題が存在する。つまり技術革新をせずに遅れた技術に依拠したままの地方中小企業がそう言う未熟な低賃金外国人労働者を使い捨てするしかない状況に、日本社会は陥っているという事だ。 こう言った一連の構造的な遅れた社会を日本にもたらしたのが安倍政治の10年間だった。株価だけ上げ、株を買える一部の金持ちだけを優遇し、一般労働者の賃金は上げず、それによって企業の技術革新を阻害した。この結果がこうなっているのだ。 今日来た女の子はベトナム人だった。ベトナムの経済発展は著しいと言うが、農村部などにはあのような子もまだたくさんいるのだろう。しかし外国語が出来るほどのベトナム人はもはやそんな扱いを受けてまで日本には来ない。今日本に来ているのはバングラデシュやミャンマーなど、さらに遅れた国々の人だ。このままでは、いずれそう言う国々の人々も日本には来なくなる。その時、今のような政治経済構造のままなら、日本は終わる。 他人の犠牲の上になり立つ社会は、結局崩壊するのだ。



そのベトナム人の女の子の件、PCR陰性だったんだけど、それを連れてきた会社の人の携帯に連絡しようとしたら、出ない!午前中4回も電話したが、出ないのだ!何処までもふざけた話だ。

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