何故自由主義国より中ロなど強権主義が上手く統治されているのか

ある人がとてもよい記事を書いていたのだがウェブで読むにはあまりに長すぎたので、私なりの要約を作った。少し私の視点も入っている。



今、民主主義、自由主義諸国の魅力が薄れ、中国ロシアなど強権主義的な国の方がうまく運営されているように見える。それは何故かというと、自由主義諸国では富の分配・再分配に失敗しているからだ。自由主義諸国では新自由主義の元、富はごく一部の金持ち・大企業に集中し、しかも世界的レベルでその集中が極限に達している。



これに対し中国ロシアなどは曲がりなりにもその世界レベルの富の集中から自国の富を守り、自国民に富を分配・再分配させている。無論それらの国々にも富の不均衡はあるが、自由主義国に見られるほど極端ではない。



結局の所、統治というのは富を作り、それを上手に分配することであって、民主主義とはその一つの手段である。幾ら民主主義でも富がきちんと分配されないのであれば、統治としては上手く機能していないのだ。従って、民主的でなくても比較的富が末端まで分配されている中国ロシアなどの方が国民の支持を得やすい。民主主義そのものが統治の目的なのではなく、統治の本質は富の生産とその分配にあるという事を再認識する必要がある。

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