ビジネスモデルキャンバスの学び、その②「本当のニーズ」【2021年最新】

以前まではビジネスモデルメイキングを考える時にセグメントを切って、世の中の「不」について考えて行かなければ行けないとお伝えしました。それでは、その続きを一緒に考えて行きましょう。

テーマは満員電車でしたね。

それでは満員電車を解決するための事業を組んで行きましょう!


①顧客はどんな人ですか?

 本当に満員電車が嫌いな人でしょうか?

 この中で考えなければならないのが、満員電車での通勤を不満に持っている人の言葉を

 真に受けずに、その中の「実は」を考えなければいけません。

 その「不」を細分化しなければなりません。


実は人は心理的に物を買うではなく、そのものを「雇う」という心理で物を購入するそうです。これを「ジョブ理論」と言われています。

我々は考えなければ行けないのは、顧客がどのような「ジョブ」を求めているかを導き出す事によって、ビジネスを作らねければならないのです。


今回は満員電車を解決するビジネスを募集中というジョブに対して、空いているバスを提供す事で、そのジョブは雇用されるのでしょうか?

一見、このビジネスは成り立っているようにも見えます。

ここで、考えて見ましょう。

満員電車の30分掛けて通勤するのと、空いてるバスで1時間30分掛けて通勤するのとでは、あなたはどちらを選びますか?

余程の暇人でもない限りは、1時30分掛けて通勤をしようなんいう酔狂な人はいないのでは無いでしょうか?

ここで導き出せるのは、満員電車で通勤中にすし詰め状態になり、身動きが取れず

【何もできない】事に不満を持っていると考えられませんか?

実際に

・時間が非生産的でもったいない

・パソコンを開いて仕事ができない

・朝食が取れない位、朝には時間がない

・満員すぎて乗れたり乗れなかったりする時がある

・通勤時間に寝たり趣味をしたい

という答えがありました。


これらの顧客の不から一気にビジネスを考える事ができると思いませんか?


人が求めているジョブは、決して満員電車に乗らないで通勤したいではなく、

【朝の時間を生産時間に変えられる解決】が欲しいではないでしょうか?


通勤非生産時間を生産時間に変えられる全てのものを提供するとしたら

・予約制で必ず座れる

・コンセントがある(パソコン充電)

・寝れる安心感(乗り過ごしがない)

・寝心地の良さ(リクライニングシート)

・移動中の朝食の提供


すると、満員電車を不満に思っている人の解決としているビジネスを考えて見ましょう。


ここまでで、分かったように満員電車が嫌いな人でセグメントを切ってしまっては、たちまち話が座礁してしまいます。


現実的なBMCの書き方はこうです。


①通勤時間を非生産的だと感じている人が顧客。


②続いて顧客への提供価値、非生産性の時間を通勤バスを定額制の利用にして見よう

実は、これは既にあるビジネスでYUGA ネスカフェというビジネスです。


ここで考えなければ行けないのが、ニーズとソリューションの価値が一緒になることです。

生産性の解決を求められていて、それを私達が供給できる形を作ります。


例えば、移動の快適さ、朝食の管理、睡眠時間が提供価値になるわけです。


③これを、どのようにして顧客に届けるのか?

 福利厚生サービスとして法人向け利用

 自社顧客へのご利用案内

 一般広告(電車のつり革・バス・ポスティング)


④継続させる為の施策

 毎日の健康状態、朝食の管理等でヘルスコンディションの管理を契約者割引で行えるようにする。


⑤どうやって収益化をする?

 福利厚生での企業収益

 サブスクリプションでの収益

 ネスレマシーンの収益

 見込み売上、見込み利益


⑥提供価値でのリソースはありますか?

 どうやって提供しますか?

 MKタクシー会社と提携して、渋滞情報をキャッチ

 顧客リストもあります

 ネスレのブランドという優雅なブランドがあります。


⑦どのような方法で行いますか?

 運営はMKタクシーに委託します。

 バスは自社購入

 朝食は提携します。


⑧パートナーはいますか?

 MKグループとの提携

 ネスレの総職、外注先と提携


⑨コストは?

 初期コストは1000万円で

 運営コストは100万円


この9個の問題を解決する事によって、正しいビジネスモデルキャンバスができます。


投資家、お客様の説明のもこのように落とし込む事によって、自分の中でもクリアになります。


まずは正しい細分化、セグメント切り、本当の不満を見つけましょう。


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